スペイン・バルセロナで開催中の携帯見本市 MWC 2016より。ソニーモバイルが、5インチフルHD画面を搭載する新型スマートフォン『Xperia X』をグローバルモデルとして発表しました。同時発表された下位機XA、上位機X Performanceと同じ、Xシリーズのモデル。カラーはブラック・ゴールド・ローズ・シルバーの4色展開。タイトル写真のゴールドはかなり明るめです。
プロセッサ(SoC)はクアルコムのミドルレンジ向けモデル、Snapdragon 650。また新シリーズだけあり、背面はアルミニウム合金を採用するなど、Xperia Zシリーズとは大きく装いを変えています。
Xperia Xは、ソニーが今回MWC2016で発表したXperia Xシリーズのなかでは中位モデルにあたります。といっても昨今のトレンドとして、一部の装備はフラッグシップに近いと言えそうな位置づけ。主な仕様は下記のとおり。
- Snapdraon 650 64bit ヘキサコアプロセッサ
- 5インチ フルHD(1920 x 1080)ディスプレイ
- 32GBのストレージ容量
- microSDXCカードスロット(最大200GBまで対応)
- LTE Cat.6、Wi-Fi、NFC、Bluetooth 4.2
- 2620mAhのバッテリー容量(Quick Charge 2.0対応:10分の充電で5.5時間利用可能)
- 背面2300万画素カメラ、前面1300万画素カメラ
- 本体サイズ 厚さ7.9mm、質量153g
クアルコムの位置づけとしては600番台となりますが、一部ハードウェアサイトで計測されたAnTuTuベンチマークでは現行のハイエンドクラスであるSnapdrgaon 808のスコアを上回る結果を出しており、処理速度の点ではかなり期待されているモデルでもあります。
画面サイズは5インチと、Xperia Z5の5.2インチからはやや小ぶりになりました。最近のスマートフォンはディスプレイの大型化が進んできましたが、ここへ来て一段落した感があります。
モバイルネットワークは受信最大300MbpsのLTE Cat.6に対応します。
Xperia新モデルで注目となるカメラ部は、上位機X Performance譲りの仕様です。オートフォーカス(AF)は合焦速度をXperia Z5より高速化した新技術『Predictive Hybrid Auto Focus』を採用。メイン(背面側)のイメージセンサーはZ5やX Performanceと同じ2300万画素、最高感度はISO 12800に対応します。
また、フロントカメラはZ5から大幅に強化。画素数はZ5の800万画素から1300万画素に向上し、最高ISO感度は6400と高くなり、光量が不足する室内でも明るい自撮り写真が撮影できる点をアピールします。ここもX Performance譲りです。
冒頭でも紹介したように、本モデルを含むXシリーズ3機種はグローバルモデルとしての発表。原稿執筆時点で日本での発売予定などは明らかにされていません。