天板にはパンチメタル風のテクスチャと、インテルのハイエンドマザーボードやSSDに刻まれるスカルロゴを記し、そのパワフルな印象をアピールしています。またロゴが目立ちすぎるという場合に備え、交換用にマットブラックで模様のない天板も同梱します。
搭載するCPUは第6世代(Skylake)コア、TDP45Wの Core i7-6770HQ(2.6GHz)で、Iris Pro Graphics 580 を内蔵するほか、米 Razer が発表した「外付けGPUボックス」の Razer Core (後述)にも対応。Thunderbolt 3端子を介しての接続が可能とのこと。
なお、基本的にはキットとしての販売であるため、メモリーとストレージは後からユーザー自身が好みのものを用意する必要があります。搭載可能なメモリーはDDR4-2133 SO-DIMM×2枚、容量は最大 32GBまで。ストレージはM.2形状 ×2枚。接続はSATA(AHCI)およびPCI Express x4(NVMe)に対応します。
ネットワーク機能は802.11ac WiFi、Bluetooth 4.2、ギガビットイーサネットを搭載。入出力はThunderbolt 3兼USB 3.1 Type-C、(DisplayPortとしても使用可)、mini DisplayPort、HDMI 2.0、USB 3.0×4、最大512GB対応のSDカード、アナログ音声入出力端子、赤外線センサーを備えます。
筐体の大きさは、幅216 x 奥行116 x 厚さ23mm。
NUC6i7KYK は、4月より予約開始の予定。出荷は5月。価格は650ドル(約7万2000円)。16GBメモリー、256GB SSD、Windows 10 を搭載し購入するだけで使い始められるバージョンも同時に発売予定で、こちらは999ドル(約11万円)とのこと。
Skull Canyonはゲーム向け NUC とはいいつつも、自作PC界隈でAV 向け PC として少しだけ流行した HTPC 的な香りもわずかながら感じられます。そのポジションにはいま Apple TV や Fire TV がいるものの、もしそれらの購入を検討中で財布に余裕があるならば、さらに上の選択肢として"Skull Canyon"を含めても良いかもしれません。
ただ残念なことに、記事執筆時点ではいずれも日本での発売は未定です。
ちなみに Razer Core について少し触れておくと、ノート PCにデスクトップ用グラフィックカードのパワーを供給するための「外付けGPUボックス」。デスクトップ用のGPUボード(グラフィックスカード、別売り)と組み合わせて使用します。
同種の製品はALIENWARE や MSI といったメーカーもノートPCのオプションとして発売しています。Razer Core はそれらに比べ Thunderbolt 3 に対応しているのが大きな特長といえるでしょう。
Razer Core の外観は幅104.9 x 奥行339.9 x 高さ218.4mmという省スペースタワー型PC のような出で立ち。内部にはPCI Express x16 のデスクトップ用GPUボードを搭載可能。長さ310 x 幅152 x 厚さ44mm、合計消費電力375Wまでのカードに対応します。
Razer Core が対応をうたうGPUは、AMD が Radeon R9 /280 /290 /290X /300 /Nano /Fury。 NVIDIA は GeForce GTX 750 /750 Ti /950 /960 /970 /980 /980 Ti /TITAN X。
その他、Razer Core の筐体にはUSB 3.0端子およびギガビットイーサネット端子も備え、接続するPCによっては拡張ドックとしても機能します。
なおRazer自身も、Razer Core に対応するノートPCとして Razer Blade StealthとRazer Blade(2016) という2シリーズを発表しています。
Razer Core の出荷時期は4月。価格は499ドル(約5万5500円)で、上述したようにグラフィックスカードは別売り。こちらも日本での発売については発表がありません。