ケータイ電話スタイルのスマホ『MUSASHI』を使ってみた。ケータイ入力から離れられない人にはいいかも

いーじま (Norihisa Iijima)
いーじま (Norihisa Iijima), @WipeOut2008
2016年04月25日, 午前 08:00 in freetel
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2つ折りタイプという、かつてのケータイデザインでありながら、Androidスマホであるフリーテル『MUSASHI』。折りたたんでも使えるよう4インチ液晶を2画面搭載した異色のスマホは、ケータイから乗り換える人には移行しやすい使い勝手になっています。そんなMUSASHIをしばらく使ってみました。

ケータイな外観でAndroidスマホ

筆者は、2006年にW-ZERO3 [es]を購入以降、2つ折りタイプのケータイから離れていてすでに約10年経ちます。なので、いまでもケータイを使っているユーザーからしたら、だいぶ価値観が違うかもしれませんが、使い勝手をレポートしていきます。


▲厚紙を使ったしっかりしたパッケージがなかなかよい。


▲バッテリーは交換可能。SIM2枚とMicroSDカードが挿さる。

まず、電源を入れましょう。えーと、電源......どこにあるんだ? と最初探してしまいました。ケータイユーザーなら、通話終了ボタンが電源ボタンだとすぐわかるのですが、すっかりスマホに毒されていてボディーサイドにボタンがあるだろうと探してしまいました。


▲サイドにボタンがあるんだけど、これは電源ボタンではない。スリープ解除や画面キャプチャー時にボリュームダウンボタンと組み合わせて使ったりする。

電源が入ると、画面に現われるのは、おなじみのAndroidのホーム画面です。基本的な操作はカーソル操作のように上下左右のボタンと決定ボタンなどで操作できます。ただ、一部アプリなどでは、「戻る」の位置にカーソルが移動しない場合があり、その場合は画面をタッチするしかありません。また、ケータイを開いた状態では、画面下に表示される「戻る」ボタンと「タスク」ボタンが表示されないので、こちらも操作できません。「ホーム」ボタンは、通話終了ボタンに割り当てられています。


▲開いた状態。カメラやメール、インターネット、お気に入りボタンを用意。アプリの指定は可能。

ケータイを閉じると、内側のディスプレーが消えて背面側のディスプレーが表示されます。その際画面はロックされています。スワイプして解除すれば、使えるようになります。


▲閉じた状態。こちらは、ホームとタスク、戻るボタンがある。スマホ的な操作をしたいなら、この状態のほうがやりやすい。

重さは実測で約197.5g。iPhone 6sよりは約50g重いです。閉じて操作するぶんにはいいのですが、開いて持ったときはちょっとディスプレー側が重く感じてしまいます。また、閉じた状態だと厚さが17.6mmとなるので、4インチの画面サイズですが、片手での操作は意外とギリギリでした。


▲2つ折りになるので、厚くなるのはしかたがない。それでも閉じればiPhone 6sよりも小さいので上部も指は届く。


▲左がMUSASHI、右がiPhone 6s。約50g違うと、かなりズシリとくる感じがする。

従来のケータイと比べサイズ感や重さを考えると、サッと出してパッと使うという手軽さは若干薄れてしまいます。しかしながら、「ケータイのような物理キーのあるスマホ」として考えれば、スマホとして使うなら閉じたまま、物理キーを使いたいならサッと開くという使い分け感覚で、意外と扱いやすいと思います。というより、このギミックに萌える読者は多いかもしれません。


▲従来のケータイとのサイズ比較。画面が大きいぶん2回りほど大きくなっている。


▲閉じた状態ならiPhone 6sよりは小さい。もちろん胸ポケットにスッポリ入るサイズだ。

各種ベンチを計測してみた

スペックは、OSにAndroid 5.1を採用しCPUはMediaTekのMT6735M(1GHz/クアッドコア)です。画面サイズは480×800ドットと4インチとしては小さめな感じ。メモリ(RAM)は1GB、ストレージ(ROM)は8GBサイズと、こちらもスマホとしては最低限なレベルです。

CPUのベンチマークを測ってみたところ、Geekbench 3での結果は、シングルスコアが475、マルチスコアが1331。AnTuTu Benchmark v6.0.1では、スコアが23523という結果でした。数値的には決して高くはありませんが、AnTuTu 3Dbenchが1482とそこそこ頑張った数値がでました。任天堂の『Miitomo』ぐらいの3Dゲームなら問題ないレベルです。またPCMarkのWork performanceでは2814となっています。触った印象は、アプリの切り替えなどで、多少もたつくこともありますが、テンキーでの操作でもタッチ操作でもしっかり反応はしてくれます。





フリーテルの通話SIMで速度ベンチも測りました。Speedtest.netでの計測なので、場所や時間帯によって違いますが、都内南青山にある編集部にて、昼間に下り20Mbps前後上り10Mbps前後出ていました。



また、LTEで動画が見られるのか『AbemaTV』を利用してみましたが、カクつくこともなく問題なく視聴できました。ケータイふうなデザインながら、Androidスマホと遜色なくいろいろなアプリを使えるのがいいですね。

一方WiFiは、802.11a/b/g/nと11acには対応していないものの、5GHz帯は利用できます。LTEと同じくSpeedtest.netで計測したところ、概ね下りも上りも50Mbpsオーバー。最高は上りの65Mbpsでした。これぐらい出てくれれば11nであっても問題ないでしょう。



バッテリーベンチも計測。Geekbebch 3で100%から1%までの結果は7時間27分40秒。PCMarkのベンチでは100%から20%での結果が5時間24分と、スマホとしては十分な結果に。ただケータイから乗り換えた人にとっては、スマホのバッテリーのもちの悪さに最初は戸惑うかもしれません。待ち受けだけならスペック上は240時間となっていますが、せいぜい3日程度でした。基本的には毎日充電する習慣を身につけることをオススメします。


ケータイ入力を思い出すのに時間がかかった​

メールをテンキーでの入力に挑戦してみました。あえて「挑戦」と表現したのは、もう体がフリック入力に慣れてしまっていて、ケータイ入力をすっかり忘れてしまっているからです。

従来の日本向けケータイだと、ボタンが独立したものがほとんどですが、MUSASHIはフラットなシートキーを採用しています。「5」のキーに目印の突起もないので、タッチタイピングはちょっとむずかしいかもしれません。ただボタンを押したという感覚があるぶん、入力しやすいと思います。


▲フラットなので、ボタンの位置を確認して入力する感じ。

ケータイ入力は、しばらく使っていたらなんとか指がついてきてくれるように。慣れてくれば昔の感覚で入力できるようになりました。フリック入力のように画面半分が入力エリアになることもなく、変換候補も下部1行ぶん使うだけなので、480×800ドットという画面サイズでも使いづらくありません。もちろんフリック入力もできます。


▲なんとか思い出したら、だいぶ早く入力できるように。変換文字列が下段1行だけなので、画面が広くて見やすい。

カメラ機能にも触れておこう。解像度はリアが800万画素、フロントが200万画素。猫を撮ってみましたが、白黒の毛並みも白飛びや潰れずにしっかり表現してくれます。合焦は速いとはいえませんが、暗所でもしっかりと撮影できました。


▲多少ノイズは載るものの、白飛びや黒つぶれもせず、毛並みも表現されている。

こうしてMUSASHIを使ってみましたが、ケータイを使い続けていた人には、物理的なボタンを押して入力できるため、あまり違和感なく移行できると思います。電話を掛けたいときも、カーソルキーの下を押せば電話帳が表示され、左を押せば履歴が表示されるので、カーソルキーで相手を選択して通話ボタンを押せば電話ができます。着信も通話ボタンを押すだけ。筆者は未だに着信時の操作を間違って切ってしまったりするので、このほうが間違えないと思いました。

OSにAndroidを使いつつも、従来のケータイライクな画面にした「ガラホ」というジャンルもあります。デザイン的にも使い勝手も、ガラホのほうが従来のケータイに近いですが、せっかくAndroidを搭載しているのだからスマホとしても使いたいと思う人が多いはず。物理キーとOSとの連携に多少改善してほしい部分もありますが、ケータイライクにスマホを使ってみたい人や、ケータイから乗り換えたいという人には選択肢のひとつとしてオススメ。実売価格は2万4000円前後。SIMフリーなので維持費も抑えられるため、ケータイからの乗り換えユーザーにとっては魅力だと思います。
 
 

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