ところが、すべてのアプリにネイティブ動作を義務付けるということは、現行の初代モデルはともかく、Apple Watch 2ではそれなりに処理能力の向上と、バッテリー持ち時間の改善がなされていると考えられます。
ネイティブアプリでキビキビした動作が可能になるのは、現行モデルを使っている人ならすでに体感されていること。さらに、たとえばフィットネス系のアプリを使ってジョギングに出る場合にも邪魔になるiPhoneをポケットなりホルダーに入れて持っていく必要がなくなるといった利点もあります。
一方でiPhoneとの接続が切れると、緊急の連絡があった時にそれを受け取れないデメリットも発生します。Apple Watchは常に肌身離さず装着しているから通知用デバイスとしても有効なのであり、結局はiPhoneがなければその利点は享受できません。
とすれば、伝えられるようにApple Watchが単独でモバイルデータ通信を可能にするという噂も、せっかく性能アップしたApple Watch 2の魅力を引き出す方策としては考えられない話でもなさそうです。ただ、初期設定やアプリの追加削除などにはやはりiPhoneからの操作が必要となる模様です。
ちなみに、この記事執筆中にアップル系うわさサイト Apple Insider などが、"匿名情報筋からの話"として、Apple Watch 2 の発売時期が9月で、高速な「S2」チップを搭載、LTE通信、さらにGPSをサポートすると伝えました。これはWall Street Journalが先に伝えた内容とも矛盾せず、さらに詳しい仕様です。