『運転中にスマホ』の研究・テスラ製パトカーは不採用・BMWは2021年に自動運転車を投入(画像ピックアップ32)

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年05月15日, 午前 08:00 in apple
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1週間のあいだに拾いきれなかったをニュースを集めてお伝えします。今週は「運転中のスマホ使用はドライバーの「第六感」を無効化する」「ロサンゼルス市警、テスラ製パトカー正式採用を見送り」「BMWは2021年に自動運転車を投入」といった話題をまとめました。

アップルが中国の配車サービスに10億ドル(約1086億円)の出資

米アップルが中国版Uberと言われる配車サービス企業Didi Chuxing(滴滴出行)に10億ドルの出資をすると報じられました。アップルは昨年から自動車関連の支出を急増させており、「Project Titan」として研究開発を進める自動運転車にも、2016年だけで100億ドルもの予算を組んでいるとされます。

アップルのティム・クックCEOは「Didiへの投資は戦略的に特定の分野を学習する目的があるうえ、我々に大きなリターンも生み出すだろう」と語っています。

アップルはもしかすると配車サービスを足がかりに開発中とされる自動運転車の中国への投入を考えているのかもしれません。
[Source : Reuters]

ロサンゼルス市警、テスラ製パトカー正式採用を見送り

ロサンゼルス市警(LAPD)が、パトカーとしてテスト採用していた2台のテスラ Model Sの「本採用」を見送りました。不採用の理由は、コストと充電の容易性が足りないから。

LAPDは1年間に渡って借用したテスラ Model Sについて、まずイニシャルコストがフォード・エクスプローラーの3倍以上もすること挙げ、さらに災害発生時に起こった停電によってテスラパトカーが使い物にならなかったことを指摘しました。

ただ、だからと言って今後一切EVをパトカーに採用しないわけではなく、さきごろ発表されたModel 3のように安価で、なおかつ充電ステーションの設置が進めば、いずれ採用可能になるだろうとしています。
[Image : Eric Garcetti/Flickr]
[Source : CNBC]

BMW、2021年の自動運転EV投入を公表

BMWのHarald Krueger CEOが、自動運転車を2021年に投入するi NEXT計画を公表しました。BMWは2013年に小型EVのi3 およびプラグインハイブリッドスポーツカーでありEVレースフォーミュラEのセーフティカーにも採用されたi8を発表しています。また2018年にはi8ロードスターの発売を公表しています。

今年初め、BMWは創業100周年を記念し、VISION NEXT 100 コンセプトカーのイメージ画を公開しました。Krueger CEOは、そのコンセプトは2021年に投入するという i NEXT のインスピレーションに活かされ、自動運転とデジタル接続性、全く新しいインテリアデザイン、次世代のエレクトロモビリティをもたらすとしています。

[Source : BMW]

ニコラ・モーター、試作車もないまま予約を開始

テスラ・モーターズの成功にあやかろうとしたのかは不明なものの、新参EVメーカーはニコラ・テスラのファーストネームを自らの社名にしました。このニコラ・モーター社はテスラがセダンとSUVを製造するのに対し、トラックと4人乗りオフロード車に狙いを定めています。

Nikola One と名付けられたトレーラーヘッドは、天然ガスタービンとモーター駆動のハイブリッド方式で、1300~1900kmほどの航続距離を実現するとニコラは主張します。またニコラは自前でこのトラックのために50か所の天然ガスステーション網構築をも計画します。一方、4シーターオフローダーのNikola Zero は520馬力の出力を持ち、50 kWhバッテリーによって160~240kmほどを走破可能とのこと。
気になるのは、本当にこれらの車が姿を現わすことはあるのかということ。ニコラ・モーターはいまだチープなCG想像図だけで試作車すらないにもかからわず、Nikola One を37万500ドル(約4080万円)、Nikola Zero を4万2000ドル(約456万円)で予約受付を開始しました。予約金はそれぞれ1500ドル(約16万3000円)と750ドル(約8万2000円)と、かなり手頃です。

一般的な自動車開発は、基本コンセプトが固まった時点からでも2~3年はかかり、相当な開発費用を必要とします。もしこの会社が予約金だけを原資に夢のようなEVを2車種も開発しようとしているのであれば、その実現可能性には疑問もつきまといそうです。

ニコラ・モーターは2016年後半には試作車を完成させると意気込んでいます。
[Source : CNET]

運転中のスマホ使用はドライバーの「第六感」を無効化する

『運転中にスマホをお使いください』の看板は安全意識の啓蒙のため巧妙に仕掛けられた広告でしたが、テキサス大学ヒューストン校では、実際に運転中にテキストメッセージのやり取りをしたときドライバーの運転がどう変化するかを研究しています。

研究ではドライブシミュレーターを使い、59人のボランティアを対象に運転中のテキストメッセージ操作をしてもらったところ、ハンドリングが神経質になり車線キープが怪しくなるという反応がありました。一方で、ぼんやりした状態や動揺させられるような状況下ではハンドル操作には影響は殆どありませんでした。

研究者は、この反応は脳の前帯状皮質(ACC)の部分が引き起こす「闘争・逃走反応」が影響し、ぼんやりした状態や動揺した状態ではこれがハンドル操作への悪影響を相殺する方向に作用するとしました。この反応は目と腕が連携し、無意識(第六感的)にはたらくため、たとえば集中していなくてもカーブを曲がることができます。ところが、テキストメッセージのやりとりはこの目と腕の連携を阻害するため、ハンドル操作があやふやになり、実験では車線をはみ出たり事故の発生につながったりする結果となりました。

この結果を踏まえて、研究者はドライバーの振る舞いをモニター、記録する自動車版のフライトレコーダーも開発できるとしています。

この研究の論文は5月12日付けのNature Scientific Reports に"Dissecting Driver Behaviors Under Cognitive, Emotional, Sensorimotor, and Mixed Stressors"として掲載されました。

[Image : Malcolm Dcosta]
[Source : University of Houston]

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