Bluetooth関連機器で知られるJawboneが、フィットネストラッカー「UP」シリーズの生産を停止し、その在庫すべてを販売代理店に売却したと複数メディアが報じています。またJawboneはBluetoothスピーカー事業についても売却の方針と伝えられます。
TechInsiderが"信頼筋の情報"として伝えたところによると、JawboneはすでにUPシリーズの生産を終了しており、サードパーティの販売代理店に在庫全量の売却を完了したとされます。UPシリーズは、
UP2、
UP3、UP4(日本未発売)などをラインナップしているものの、もう1年以上も新製品の発表がなく、さらに売上も伸びておらず、卸価格もディスカウントしなければ製品在庫を捌けなかった模様です。
一方で、
Fortuneが報じたところではJawboneはBluetoothスピーカー事業からも撤退する方針だとのこと。Bluetoothスピーカーという市場を創出した企業の一つであるJawboneですが、こちらも2014年以降新製品は出ていないうえ、すでに多数のメーカーが参入して市場は飽和状態。Jawvbone のシェアは全体の5%にまで縮小しています。Jamboxシリーズはデザインの評価こそ高いものの、その市場規模は魅力的とは言いにくい状況となっていました。
Jawboneは2016年1月に1億6500万ドルの資金調達を実施し、CEOのHosain Rahmanは医療グレードのウェアラブル製品を開発するとしていました。
The Vergeはその開発はまだ継続中と報じてはいるものの、それが「UP」シリーズの製品となるのか、まったくの新製品となるのかはわかりませんが、この夏後半に出るとされるこの新製品がJawboneの将来を担うことになると言えそうです。
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