台湾ASUS(エイスース)がCOMPUTEX TAIPEI 2016に合わせて開催した新製品発表Zenvolutionより。キーボード合体式のWindowsタブレットPCとして、Transformer 3 ProとTransformer 3を発表しました。発売時期は現在未公開で、米国価格はProが999ドルから、無印3が799ドルから。

両モデルとも、2880×1920ドット解像度、縦横比3:2の12.6インチ液晶を搭載するタブレット。3 Proは角度可変のキックスタンドを搭載したSurface Pro 4対抗となる機種で、本体の厚さもPro 4と同じ8.45mmです。また無印3は、CPUにインテル未発表の「第七世代Coreプロセッサ」を搭載します。

両モデルとも拡張端子としてThunderbolt 3を搭載。さらにThunderbolt 3経由でデスクトップ用ビデオカードを接続できる拡張ユニット「ROG XG Station 2」にも対応します。



3 Proの基本仕様は、CPUはCore i7-6500U、またはi5-6200U、メインメモリ(RAM)は最大16GB、速度はLPDDR3-2133(2133MHz相当)に対応。ストレージは最大1TBのPCI Express Gen3 x4接続SSD。容量バリエーションとしては128/256/512GBも用意されます。さらにマイクロSDカードスロットも用意。



拡張端子はThunderbolt 3と、兼用となるUSB 3.1 Type-C(10Gbps対応)、USB 3.0 タイプA、フルサイズHDMIを装備。ただしACアダプタの端子はUSB タイプCのため、ACアダプタ接続時は拡張アダプタなどを介さない限りThunderbolt 3が使えなくなる仕様です。



本体(キーボードなし)のサイズは、横長状態で298.8×210.1×8.45mm(幅×高さ×厚さ)、本体の重量は795g。なお、ライバル機となるSurface Pro 4は、液晶画面の解像度が2736×1824ドットで、本体サイズが292.10×201.42×8.45mm、重量が766~786g。本機は横幅が6.7mmほど広く、最大30gほど重くなりますが、差は僅少といったところです。



液晶パネルは上述したように2880×1920。ASUSは「3K」「WQHD+」を標榜します。色域も広く、sRGB比で121%、NTSC比で85%。機能的には、電子書籍閲覧などに向け、いわゆるブルーライトカットモードである『Eye Care』モードも搭載。Windowsタブレットでは比較的珍しい機能です。

ユニークな特徴は、背面カメラが1300万画素、フロントカメラは800万画素とWindowsタブレットPCとしては画素数が多い点。さらにフロントカメラは赤外線センサーも装備し、Windows Helloでの顔認証に対応します。



タブレットとして重要度が高まりつつあるペンは、1024段階の筆圧検知に対応する『ASUS Pen』を使用可能。詳細は不明点が多いものの、Windows Ink対応と思われます。ペン入力に便利なように、キックスタンドの角度も最大155度までと広い仕様。

本体カラーの豊富さもSurface Pro 4と比較したアドバンテージです。本体はゴールド系とブラックの2色を、キーボードは4色黒系、ゴールド系、オレンジ系、ホワイト系の4色の予定。キーボードのストロークは1.4mm、アイソレーションタイプのキーを採用。タッチパッドは表面にガラスをコーティングしたタイプです。



このようにTransformer 3 Proは、本体のデザインや使い勝手などでSurface Pro 4対抗を鮮明にしつつも、拡張性や基本性能などで着実に上回るというモデル。ACアダプタ使用時にThunderbolt 3端子が塞がれてしまうという点が気になりますが、拡張性なども大きく注目できるポイントです。実際の登場時期はまだ不明ですが、登場すれば間違いなく注目モデルとなる存在でしょう。



一方、Transformer 3は、6.9mmの薄さと695gの重量が売りとなるモデル。CPU(SoC)は上述のように詳細不明ながら第七世代Core系を搭載すると発表されました。ただし本体の厚さや、同時発表されたZenBook 3などでCore i搭載を強調している点から勘案すると、Core mを搭載したファンレス構成である可能性が大きそうです。



本体サイズは横長状態で303×202×6.9mm(幅×高さ×厚さ)と、幅が3 Proより大きいのが隠れたチェックポイントです。





基本性能という点では3 Proに一歩譲り、メインメモリは最大8GB、SSDはシリアルATA接続のみで最大512GB、バッテリーは38.5Whという仕様。一方で液晶パネルは3 Proと同等の2880×1920ドット対応12.6インチ品を採用し、内蔵カメラもメインが1300万画素、フロントが800万画素と同一仕様。

拡張端子はThunderbolt 3とUSB タイプC(10Gbps対応)兼用端子を備えますが、3 Proが搭載するUSB タイプAやHDMI端子は非搭載。また3 Proの顔認証に代わり、指紋認証センサーを搭載します。



もう一つの3 Proとの大きな違いは、本体にスタンドを搭載しない点。その代わり、キーボードがiPadシリーズのSmart Coverのようにスタンドを兼用するタイプとなります。角度調整は2段階に対応。1024段階筆圧検知のASUS Penにも対応します。





このようにTransformer 3は、Proほどの基本性能は持たないものの、12インチ画面級のWindowsタブレットPCとしては軽量な600g台を実現し、性能もかなりの水準というモデル。3 ProがSurface Pro 4対抗モデルとすれば、こちらはiPad Pro 12.9インチ対抗モデルといったところでしょうか。

SoCが第七世代Core系ということから、発売までは間が空きそうな予感がありますが、登場した際にはこちらも間違いなく注目できるモデルとなりそうです。