auブランドのKDDIが、2016年夏モデルとなる新機種ラインアップを発表しました。その中でもユニークな機能を多数搭載するモデルがシャープ製の『AQUOS SERIE SHV34』。5.3インチのフルHD・120Hz駆動液晶とSnapdragon 820を搭載する高級モデルです。

基本的仕様は、先行して発表されたNTTドコモ版(SH-04H)とほぼ同一となりますが、同時発表された他メーカー機と比べても独自の機能の多いモデルです。発売は6月中旬で、カラーバリエーションはプロモカラー(中心色)となるホワイトに加え、ネイビーとコーラルピンクの3色です。

他メーカーの製品と比較した際の特徴は、なんといってもシャープ製高級スマートフォンの代表的機能である『ハイスピードIGZO』液晶。最高120Hz(毎秒120コマ書き換え)駆動が可能なため、一般的な60Hz(毎秒60コマ)表示に比べ、スクロールやアニメーションが滑らかに表示できます。

動画プレーヤーには、30fpsのファイルでも最大120fpsに補間が可能なフレームプラス機能を新搭載。お気に入りの動画が滑らかな動きで見直せるという、ちょっと面白い機能です。なお、テレビチューナーも搭載。フルセグとワンセグに対応します。

また、動画再生時にこの特徴を活かすべく、合わせてWebページなどで、ドラッグし続けなくても自動で一定速度のスクロールができる「スクロールオート」機能も搭載します。

SoCは上述のようにSnapdragon 820を搭載。クロックは2.2GHzの2コア+1.6GHzの2コア設定。前世代の810に比べて、とくにGPU性能に優れるため、GPUに高い負荷を要求するハイスピードIGZOとの相性が良いチップです。

ほかの基本性能も高級機らしく、メインメモリは3GB、ストレージ容量は32GB+microSDカードスロット。OSはAndroid 6.0を搭載。LTEモデム部も、新サービスとなる「4G LTEとWiMAX2+のキャリアアグリゲーション」に対応。最高ダウンロード速度370Mbps/最高アップロード速度25Mbpsの仕様です。



カメラはリコーのGR開発チームによる画像認証プログラム『GR Certified』をパスした画質をアピール。画素数はメイン側が2260万、フロント側も500万と充実。

隠れた重要ポイントが、動画撮影でいち早くH.265の録画(リアルタイムエンコード)に対応する点。4K撮影時でも使えます。従来モデルと比較して「同ビットレートで高画質」「同等画質で画像ビットレートを半分」の設定が選択可能です。

撮影モードでは、ユニークな『花火モード』を搭載。これは顔認識的に「打ち上げ花火が開いたタイミングを自動認識して撮影する」モードで、ファインダーではなく肉眼で打ち上げ花火を楽しみながら撮影も可能とアピールします。

スローモーション撮影は最高速こそ240fps(1秒あたり240コマ)と、従来モデルと同レベルですが、撮影時の使い勝手に改良が加わりました。例えば120fpsのハイスピード撮影時は、プレビュー画面も120fpsでの表示になる点や、タイムラプス撮影と120fpsスローモーションの組み合わせが可能になっています。



ボディは防水(IPX5、IPX8準拠)や防塵(IP5X準拠)にも対応。指紋認証機能も搭載。従来モデルで背面にあった指紋リーダーは右側側面に移動したため、片手で握った状態でのロック解除が可能です。シャープが注力する会話重視のAIアシスタント機能『エモパー』も、最新版となる4.0を搭載します。

本体サイズは縦長状態で約73×149×7.6mm(幅×高さ×厚さ)、重量は約153g。

このようにSHV34は、Snapdragon 820の速度とハイスピードIGZOを中心に、細かな点にユニークな機能を備えたモデル。細かな使い勝手などが特徴となるために実機に触れないと良さがわかりにくい点はありますが、歴代のシャープ製スマートフォンの中でも完成度の高いモデルです。