AMDが第7世代モバイルAPUを発表。性能は2014年モデル比で最大56%、消費電力は前世代比で最大41%低減

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年06月1日, 午後 06:05 in amd
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台湾で開催中のCOMPUTEX 2016より。AMDが第7世代目となるモバイルAPU(GPU統合型CPU)のラインナップを発表しました。"Bristol Ridge"および"Stoney Ridge"の開発コードネームで伝えられていた新APUは、2014年版モデルと比べて最高52%、ハイエンドモデルの一部では最高56%もの処理性能アップを果たしたとアピールします。FXシリーズ、AシリーズそしてEシリーズに別れる各APUラインナップのうち、最上位のFXシリーズはインテル最速のモバイル向けCore i7の内蔵グラフィックスに比較してグラフィックス性能が53%高く、コンピューティング性能(CPUとGPUを合わせた計算性能)は51%高いとしています。

今回発表された第7世代モバイルAPUの技術的な特徴としては、DDR4メモリへの新規対応が挙げられますが、それ以外の基本的なアーキテクチャにおいては基本的に2015年に発売された現行世代(開発コードCarrizo)から変わりありません。DDR4メモリへの対応もCarizzoの時点で機能としては搭載されていた点が明らかになっています。

にもかかわらず新設計のCPUを投入するのと同等、もしくはそれ以上の性能アップを果たしていることについて、AMDはダイ(半導体本体)に乗っている各部の細かい機能を徹底的にチューニングすることで実現したと説明します。このためハード的には第6世代と同じながら、あえて第7世代と呼ぶことにしたとのこと。

なお、AMDは「我々は同じアーキテクチャでここまでの性能アップを果たした。ライバルメーカーは新しいアーキテクチャーを投入しても20%しか性能が上がっていないけどね」と皮肉も忘れませんでした。

また、昨今のモバイルPC向けプロセッサで重要な電力効率の向上にも注力されています。たとえば、ローカルに保存したフルHD動画再生時の消費電力を第6世代APUと比較すると、FXシリーズの場合は12%、A9シリーズでは41%低い消費電力で再生が可能というデータを公開しています。
 
 
ハイエンドモデルとなるFX 9830P は、動作クロックが3GHzで、最大3.7GHz。ローエンドのE2-9010ではベース2GHzで最大2.2GHz。中間クラスのA9チップはインテルのCore i3競合モデルとなり、単純に比較はできないものの、(Turbo Boostを搭載しない)Core i3-6100Uに比べると通常動作周波数で0.9GHz、最大動作周波数で1.5GHz上回ります。

なお、今回発表されたAPUはモバイル向けであるため、単体販売は一般的にありません。AMDはデル、HP、Acer、ASUS、レノボといったメーカーがAMDのAPUを新しいノートPCや一体型PCなどに採用する計画であることを明らかにしており、とくにHPはすでにFX-9800Pを搭載する360度回転ヒンジ搭載ノートPC「Envy x360」を発表済みです。
 
 

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