研究チームは、NASAの地球観測衛星Auraが取得したオゾンモニター(OMI)のデータからSO2の成分を抽出したところ、これを放出する「未報告の施設」39か所が特定できたとしています。
地球観測衛星Aura
39か所の内訳は大部分が中東の石炭火力発電所や精錬所、またはガス、石油関連施設だったものの、一部にはメキシコ、さらにロシアにも位置するものがあったとのこと。またこれらが放出するSO2の量は、人工的に排出される全体量の12%にもおよぶとしており、研究チームによるとある地域の実際のSO2放出量はこれまで実際の1/2~1/3の量しか報告されていなかったことになるとしています。
一方、この研究では75か所の自然なSO2発生源も発見されています。こちらは主に火山活動によるもの。もともとこの研究は火山活動によるSO2の年間排出量を把握するのが目的でした。
[Images : Loop Images/UIG via Getty Images, NASA]