台湾で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2016より。ASUSブースでは、イベントに合わせて発表された数々の注目モデルが展示されていますが、2-in-1 PC『Transformer 3 Pro』も実機が展示されていました。じっくりと触れてきましたので、早速実機レポをお届けします。

さて、先に紹介したZenBook 3のレポでは、外観は想像以上に12インチMacBook似と表現しましたが、こちらはさらに類似度が上。Surface Pro 4に瓜二つと言って良いほどのたたずまいです。しかし中身は拡張端子などでアドバンテージがあり、差別化がなされているのがポイントです。
基本的な仕様を簡単にまとめると、画面は12.6インチ 2880×1920解像度。CPUはCore i7-6500Uまたはi5-6200U、メインメモリ(RAM)は最大16GBで、速度はLPDDR3-2133(2133MHz相当)に対応。ストレージはPCI Express Gen3 x4接続SSD。容量は最大1TBで、バリエーションは128/256/512GBなど。

詳細なスペックなどは発表時の記事を参照ください。


実機を前にしてまず感じたのは、外観がSurface Pro 4に瓜二つだということ。タブレット単体で使え、キーボードカバーを装着するとノートPCとして使えます。キーボードカバーもSurface Pro 4のタイプカバーと同じ、キーの1つ1つが独立したアイソレーションタイプ。打鍵感や押下圧、トラックパッドの広さに至るまでSurface Pro 4同様に快適です。


▲正面から見た状態。ASUSロゴがなければ、ぱっと見では判別が難しいかも


▲無断階に角度を調整できる背面のキックスタンド。このあたりも想像以上に似ていた

▲キーボードカバーの打鍵感もSurface Pro 4のタイプカバーそっくり


▲もちろんコンティニュアムにも対応。キーボードカバーから切り離せばタブレットモードに

本体サイズをSurfaceと比較してみます。Transformer 3 Pro は 298.8 × 210.1 × 8.35mm(幅×高さ×厚さ)で重量795g。Surface Pro 4は292.10 × 201.42 × 8.45mmで重量766~786g。比べるとTransformer 3 Proのほうが横幅が6.7mmほど広く、最大30gほど重くなりますが、ここも差は僅少といったところです。

Surface Pro 4に対する大きなアドバンテージがあった

ここまではSurface Pro 4に似ている点を紹介してきましたが、Transformer 3 Proには大きな差別化要素がありました。それが拡張端子の豊富さ、とくにThunderbolt 3への対応です。


▲外付けのグラフィックス拡張ユニット R.O.G. XG Station 2。これは内部を開けた状態

これは(もちろん)USB-Cとして使えるだけでなく、同時発表された外付けグラフィックスボックス「R.O.G. XG Station 2」への接続に正式対応する点もポイント。XG Station 2はGeForce GTX 1080も搭載できるため、高いグラフィックス性能が必要な場合、外付け拡張して対応できるのです。


▲Thunderbolt 3端子はUSB-Cと兼用。USB-Cとしても10Gbpsに対応する

搭載する拡張端子を整理すると、Thunderbolt 3兼用のUSB 3.1 Type-C(10Gbps対応) x 1、USB 3.0 タイプA x 1、フルサイズ HDMI x 1となります。さらに反対側(左側面)にはmicroSDカードスロットや3.5mmイヤホンジャックも備えます。

ただし、ACアダプタからの給電はUSB Type-Cで行うタイプ。そのためACアダプタ接続時にThunderbolt 3を使うには、拡張アダプタを介する必要があります。

Thunderbolt 3を使った外付けGPU拡張はここへ来て注目を集めつつあり、アップルが同コネクタで繋ぐGPU内臓の外付け5Kモニタを発売する噂まで出てきました。アップルは本体側が非対応のMacBookシリーズでも5Kをフル解像度で動かせることを狙っているようですが、これが成功すればこうしたディスプレイが盛り上がりそうです。

こうした観点から見ると、Transformer 3 ProがThunderbolt 3へ対応したことは、Surface Pro 4に対する大きなアドバンテージと言えるでしょう。

Surface類似製品の出現はMSにとって本望?

余談にはなりますが、そもそもSurfaceシリーズはマイクロソフト曰く「PC製品の新たな市場を切り拓く」という意味合いを持ったシリーズでした。Surfaceシリーズも世代を重ね、他メーカーにも消費者にも「Surfaceタイプの2-in-1」と呼べる製品がかなり浸透しています。
その観点からは、他メーカーからこうしたSurface似のPCが出てくる事態は、マイクロソフトとしては市場が広がったということであり、ある意味で本望なはずではないかと思います。



なお、Transformer 3 Proの発売時期はまだ不明な状態。米国価格は999ドル(約11万円)からとなっています。 日本での発売、および価格は定かではありませんが、日本での発売とSurface Pro 4に比べて価格面でも有利になることを期待したいところです。

※タイトルおよび小見出しを変更しました(6月3日正午)