KDDIは、au SHINJUKU(東京・新宿)に、仮想空間内を自由に歩き回れるVRマシン「HTC VIVE」の無料体験コーナーを設置します。6月11日(土)〜12日(日)の期間限定。時間は12時半〜19時18時まで。KDDIがVRに取り組む背景には、通信とシナジーを発揮できる"通信以外の領域"にビジネスを広げたい思惑が透けて見えます。KDDIは、自社のベンチャーキャピタルでVRのハコスコに出資するなど、VRへの取り組みを強化しています。KDDIは今年5月に、2019年までの新たな中期計画を発表。そこでは「お客様に新たな体験価値を提供するビジネスへの変革」を掲げました。これは、人口減によりau契約者数が伸び悩みが予想されるなか、通信以外の領域へのビジネス拡大を目指す内容ですが、その具体例の1つが「VR」というわけです。

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KDDIはVRに関して次のような展望を描きます。東京五輪が開幕する2020年ごろには、高性能かつワイヤレスで繋がるモバイルVRが登場。その頃には、超低遅延・大容量・多数の接続を同時にこなせる5Gも立ち上がり、超高速モバイル通信が可能になります。また、配信プラットフォームが整備され、キラーコンテンツが登場すれば、課金コンテンツやVRを使った広告が盛り上がるようになる... このように、VRはビジネスとして有望株であるとKDDIは踏んでいるのです。

au SHINJUKUにVR体験コーナー設置

ただ現時点でVR体験はコアなユーザー層に限られているのが実情。そこでKDDIは、HTC VIVEの体験コーナーを東京・新宿のau旗艦店「au SHINJUKU」に開設します。期間は6月11日〜12日(12:30〜18:00 19:00)まで。ここには、ユーザーのVR体験機会を増やすことで、VR市場を盛り上げたい思惑があります。


▲au SHINJUKU




※写真は報道関係社向けの先行デモ

体験コーナーでは、HTC VIVEを使ったKDDIの独自VRコンテンツ「Linked-door(仮称)」を楽しめます。これは次世代のコミュニケーションをイメージしたという内容。WEBページがリンクを介して繋がっているように、仮想空間にある部屋のドアを通じて、さまざまなテーマの空間を歩き回れます。

なおKDDIは、Galaxy S7 edgeの事前予約ユーザーにGear VR無料プレゼントするキャンペーンを実施。またスマホVRのハコスコに出資しています。なぜau SHINJUKUの体験コーナーに、そのいずれでもないHTC VIVEを選んだのか。その理由について担当者は「HTC VIVEのほうがより将来性を示せる」と説明します。確かにHTC VIVEは歩行や手の動きもトラッキングするので、仮想世界に没入できます。純粋に装着して首を振るだけのスマホVRより驚きが大きいのは確かです。KDDIは今後も、コンテンツ制作や開発者支援も含め、VRの取り組みを推し進めるとしています。



なお盛り上がりをみせるVRですが、3Dスマホやセカンドライフのように一過性のブームで終わってしまうという懸念もあります。その点についてKDDIの担当者は『この手の世界はコンテンツが全て。体験したいキラーコンテンツがあって周辺がついてくる。ただVRのファーストタッチは、3Dスマホやセカンドライフなどと比較しても、最初の驚きが違うと考えている』と述べました。

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