ISSの風船型モジュール「BEAM」に初めてクルーが進入。約2年間の運用試験を開始

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年06月7日, 午後 02:20 in BEAM
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国際宇宙ステーション(ISS)の風船型居住区こと「BEAM」にはじめてクルーが立ち入りました。BEAMはISSにドッキングした後、5月28日にほぼ完全な状態まで展開するのに成功していました。BEAMは、宇宙でホテル経営を目指すベンチャー企業、ビゲロー・エアロスペースが開発したISS用試験モジュール。SpaceX Dragon補給船の積荷として2016年4月8日に打ち上げられ、約1週間後にISSへのドッキングを完了しました。

BEAMは最初こそ、内部にエアを注入しての展開試験に失敗したものの、約7時間を費やしてエアーを送り込んだ結果、5月28日にはようやく展開に成功、その後しばらく気密状態が維持されるかといった安全の確認作業が続けられていました。
 
 
迎えた6月6日、いよいよ実際に内部に入っての確認作業が実施されることとなり、静かにハッチを開けたISSクルーのJeff Williamsとロシアの飛行士Oleg Skripochkaが最初に内部へと進入しました。Jeff Williams飛行士によると内部の気温は他のモジュールに比べて低く寒さを感じるものの、機器の故障を招く結露などは一切なかったとのこと。

 
公開された動画を確認した限りでは、中身はごらんのとおりのがらんどうで、BEAMを支持する支柱が複数本、軸方向に走っているのがわかります。また奥には展開用エアが入っていたのか黄色いボンベらしきものと、制御ボックスのような箱などが据えられています。

ハッチから覗く映像だけでは、それほど内部が広いという印象はないものの、ISSのほかのモジュールのように無数のスイッチパネルや機材がない空間はたしかに広いのかもしれません。NASAは今後、6月7~8日にBEAM内部に機材を持ち込んで設置する予定だとしており、毎回退出時はハッチを厳重に閉めるとのこと。計画では今後2年ほどの期間をかけて構造の安全性や外部からの放射線や熱の影響などを監視、一般的な金属構造モジュールとの比較実験を実施していくことになっています。

ちなみに、BEAMの打ち上げで使われたFalcon 9ロケットは、直後に初の洋上着陸を成功させています。
 
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