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「GoogleがNexusブランドではない自社製スマートフォンを発売する」とのうわさが再燃しています。

Googleはこれまで端末メーカーとの共同開発でデュアルブランドの Nexusシリーズをリリースしてきましたが、新端末は「デザイン、製造、ソフトウェア」全般をGoogleが厳密にコントロールした上で、年内にも発売予定とされています。
これまで発売されてきたNexusシリーズはAndroidの最先端を行く「リードデバイス」として、端末メーカーとの協力のもとで開発されるスマートフォンやタブレット端末のこと。GoogleはこうしたNexusブランド端末をLGやHuaweiといったパートナー企業とともに送り出してきましたが、アップルと違ってハードウェアの製造は他のメーカーに委託していたため、自社はもっぱらOSとソフトウェアに専念してきました。

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リンク先の The Telegraphが事情に詳しい人物からの情報として報じたところでは、Googleはこうした共同開発のNexusではない、自社でコントロールする純正端末を年内にも発売する見込みとのこと。


すでにAndroidはスマートフォン市場全体では圧倒的なシェアを誇っており、2014年第四半期世界スマホ市場の調査で81.2%のシェア(iOSは15.0%)との数字もある一方、利益率の高いハイエンド市場は依然としてアップルが独占しています。

またAndroid市場が広がるほど、各社による独自カスタマイズも拡大してしまい、GoogleはOSの一貫性を保つことに追われて負担が増える皮肉な事態にもなっています。

非Nexusブランド、つまりGoogle本社がソフトやデザインから製造まで一元的にコントロールした端末は、ハードウェアとソフトウェアの統合を強化してAndroidプラットフォーム全体の求心力になると同時に、iOS端末が強いハイエンド市場への挑戦にもなるわけです。

NexusブランドではないGoogle端末の前例としては、Google自社設計として昨年末に発売された10.2インチタブレット「Pixel C」があります。別売りのキーボードと合わせたハイブリッド端末として送り出されましたが、今のところマイクロソフトのSurfaceシリーズやアップルのiPad proなど競合他社と比べて存在感の薄さは否定できません。むろん、その経験をフィードバックして訴求力の高い自社スマホが登場する可能性もあります。

かといってNexusブランドが打ち切られるわけではなさそうです。先月、Googleのスンダー・ピチャイCEOはスマホに「より多額の投資をしている」と言いながらもNexusスマホへのバックアップは続け、「ハードウェア企業との協力は続けていく」と発言しており、HTC製の次期Nexus端末は問題なくリリースされる見込みです。