Xbox方面から、久々に景気の良いハードウェア台数発表がありました。

マイクロソフトでXbox部門を率いるフィル・スペンサー氏によれば、昨年10月に発売した150ドルの高級版コントローラ Xbox Elite Wireless Controller が100万台のマイルストーンに到達したとのこと。





海外で昨年秋に、国内では今年2月に発売された Xbox Eliteコントローラは、高度なカスタマイズ性や追加ボタン、複数素材採用が売りの高級版ゲームコントローラ。

発売後しばらくはなかなか手に入らない状況が続き、マイクロソフトも「需要を完全に過小評価していた」とコメントする意外な人気商品でしたが、その後は入手性も改善したことで、約8か月で100万台というマイルストーンを達成しました。

約1万5000円 / 150ドルというゲームパッドとしては破格に高い価格であるうえに、もともと本体に付属する通常版コントローラのほかに追加購入するオプション品であること(※同梱のエリート本体もあるものの割高)、通常版コントローラも決して評判が悪いどころか高いこと、エリートの売りであるカスタマイズ機能は相当にマニアックなこと、なによりライバルと比較してほぼダブルスコアで劣勢なXbox One の周辺機器であることを考えると、100万台はインパクトのある数字です。

Xbox コントローラは先代360の時代からPCゲームの世界である種のデファクトスタンダードのような扱いを受けており、Xbox Elite コントローラの発表時にも、Xbox Oneは持っていないし買う予定もないけれどPCゲーム向けに欲しい、対戦で有利云々より単にボタンが増えてネットゲームに便利そう、との声が多数ありました。エリートの好調も、Xbox One ユーザーに加えPCで使う購入者が後押ししたのかもしれません。



通常の Xbox One ワイヤレスコントローラーとの主な違いは、

・背面に取り外し可能な4つのパドルボタン(P1~P4)追加
・グリップにラバー、摩耗しやすい可動部にはステンレス素材(通常版は主に樹脂製)
・方向パッドやサムスティックを複数パーツから好みで付け替え可能
・アプリでボタン配置をカスタマイズして、複数プロファイルをクラウド保存。うち2つを本体に保存して切り替え可能
・アナログトリガーのアソビを調節できるヘアトリガースイッチ。競技射撃用ライフルのように、軽く引くだけで打てる状態に固定可能。
・カスタマイズ部品と高耐久ケーブルも運べるキャリングケース付属

など。

なお先日のゲームイベントE3では、マイクロソフトの看板タイトルのひとつ Gears of War 最新作の発売にあわせて、極小数量限定の Gears of War 4 Limited Edition エリートコントローラが発表されました。



血のように暗く複雑なペイントの本体に加えて、レーザーエッチングによる爪痕、本体と同じ深紅のパーツやキャリングケース、さらにゲーム中で選択する武器のアイコンがあらかじめ記された交換パッドなど、実に凝った仕上がり。

Xbox Eliteコントローラ Gears of War 4 Limited Editionはゲームの発売にあわせて今年秋に、日本を含まない26か国で販売が予告済み。予価は200ドル。日本国内にまだ残党が潜むというエリートなXboxユーザーのために、ぜひ国内向けにも販売を検討してほしいものです。



蛇足: Xbox のコントローラといえば、マイクロソフトが今年6月のE3で発表した、スリムな新型 Xbox One S にも、改良版の新型コントローラが付属します。



こちらの新コントローラはエリートのような上位版ではなく、今後Xbox One S本体とともに標準品を置き換えてゆく改良版の位置づけです。しかし

・無線の範囲が最大2倍に拡大(2.4GHz帯RFの独自プロトコルの場合)
・Bluetoothにも対応。USB無線アダプタ不要で Windows 10と無線接続対応。
・グリップの滑り止めやアナログスティックの改良

といった変更点が含まれています。こちらは8月発売のXbox One S本体(299ドルから)に付属するほか、単品が59ドルで販売予定。

追記: 「100万個マイルストーン」が具体的に何を指すのか、念のためマイクロソフトに照会したところ、百万個 " produced " であるとのこと。つまり、少なくともスペンサー氏のツイート時点では消費者に実際に渡ったセルスルーの数字ではなく、生産数のようです。

製品によっては、部品調達や会計上の理由から死ぬほど生産しておき在庫を積み上げて売る場合もあり、生産と販売に結構な差がでる場合もありますが、Xbox Eliteコントローラについては上記のように市場在庫が払底したり、その後も好調な売上げであることから、実は10万個しか売っていなかった!ということもないと思われます。Xbox Eliteコントローラ同梱のバンドル本体 Xbox One Eliteは限定生産のためメーカー生産終了、マイクロソフトストアには在庫なし。