シャープは、ウォーターオーブン『ヘルシオ』シリーズの新製品として、ユーザーとの対話によって献立提案を行うAI搭載モデル『AX-XW300』を発表しました。

身の回りのモノを人口知能化し、生活に寄り添う家電を目指す「ココロプロジェクト商品群」のうち、健康・環境事業カテゴリとして初の製品。同商品群にはこのほか、RoBoHoN(ロボホン)、EMOPA(エモパー)、AQUOSココロビジョンプレーヤーなどが属しています。

ユーザーの話す内容を認識して、無線LAN経由でクラウドサービス『COCORO KITCHEN』に接続し、献立の検索・提案が可能。家族の嗜好や利用状況を学習し、提案内容が変化します。

AX-XW300がメニューを選ぶ際に考慮される要素は、前日に食べたメニューや消費カロリーなど。ユーザーが罹っている疾病、天気予報、暦、季節のイベント時期によっても提案内容が変わります。


献立相談機能は、ヘルシオの『おはなしボタン』を押して「今晩、何作ろう?」「冷蔵庫に豚肉と卵があるけど何か作れる?」といった具合に話しかけると、質問に対する返答として、具体的なメニューの提案を行うというもの。特定の食材を使った料理も聞けば答えてくれるので、半端に残ってしまった食材を消費する場合や、アレルギーなど体質上の理由から食べられない食材がある場合などに便利です。


また、地方によって呼び方に特徴のある食材、例えば「かしわ」(鶏肉)や「お揚げさん」(油揚げ)といった材料については認識できない旨の返答をするので、標準的な呼び方(かしわ=鶏肉)を教えてあげると次回からは該当する食材として呼ぶようになります。なお、学習はユーザーの返答をデータベース化して後から参照するタイプの機械学習。

クラウドサービス「COCORO KITCHEN」では、AX-XW300用レシピのダウンロードが可能。専用アプリに作る予定のレシピをダウンロードしておき、出先からの帰りがけに材料を買っておいたり、手動加熱で作ったオリジナル料理を新たに登録したりできます。順次レシピのレパートリーも拡充を行い、当面の目標としては1000品の達成を目指すとのこと。ヤフーのWebサービス連動アプリ『myThings』対応。



このほか、旧機種にも搭載していた「まかせて調理」では炊飯も可能になりました。また、長時間の低温加熱によるドライフードの調理にも新対応しています。

容量は30Lで上下2段式。消費電力はオーブン時、グリル時ともに1410W、外形寸法は490×430×420、重量は約25kg。

店頭予想価格は税別18万円。発売時期は9月8日。COCORO KITCHENの提供も同日より始まる予定です。

▲ヘルシオで作れる料理の作例

シャープは発表会において、健康事業の家電に関する今後の展望についても言及。今回の新型ヘルシオでは人間が家電に食材名を伝えて献立の提案を促していますが、将来的には冷蔵庫内の食材をスキャンして調理家電と連動させるなど更なる自動化も試みていきたいとしており、それを実現するためのセンサーや周辺機器類の開発を進めていくとの意向を明らかにしました。

調理家電がインターネットに繋がることのメリットはなかなか想像しにくいものですが、ユーザーとの対話を通してクラウドと連動し、自身の機能をアップデートするという点ではある意味スマートフォンと同じなので、まあ方向性としては持って行きやすいところへの進化なのかなという気はします。

新型ヘルシオは"食材を適切に温める"機能のほかに、"ユーザーと対話して自ら献立を提案する"、"献立のレパートリーをアップデートする"機能を手に入れたウォーターオーブンですが、単価としてはかなり高価になるため、これが市場にそのまま受け入れられるかどうかは未知数です。
▲主婦は毎日の献立を決めるのが大変。「何が食べたい?」に対して「なんでもいい」が一番つらい答えとのこと