InDesign連携する実世界フォント認識ツール「Spector」発表。カラーピッカー機能も装備

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年07月7日, 午後 05:45 in colors
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英国ロンドンのデザイナーFiona O'Leary氏が、本や看板などに印刷された文字のフォントを簡単に認識するツールSpectorの試作品を発表しました。内部はArduinoとカメラで構成され、本などから読み取ったフォントをデータベースと照合して書体名その他の情報を引き出します。

音楽を歌えばその曲が何かを認識して表示するShazamというスマートフォンアプリを知っている人は多いはず。Spectorはそのテキストフォント版と言えばわかりやすいかもしれません。たとえば本を読んでいて気になるフォントをみつけたとき、Spectorでそれを読み取れば、データベースと照合してフォント名を特定することができます。また読み取ったフォント情報は、Adobe のページレイアウトソフトInDesignへ転送して再利用できます。
Spectorが備えるのはフォント認識機能だけではありません。本体に備えるカメラは現実世界のカラーピッカーにもなり、読み取った物体の色をRGBおよびCMYKで認識することもできます。


と、ここまではとてもすごい話のように思えます。ただ、Spectorはまだ試作段階で、現時点では読み取れるフォントは7書体しかありません。この点について、O'Leary氏はフォントデータベースを充実させていくことで認識可能なフォントを拡大したいとしています。またSpector本体内部に保管できるデータ数は現時点では20件しかありませんが、これもいずれはもう少し増やされるかもしれません。

ほか、将来的な機能アップとしては、印刷された部分のホワイトスペースを分析することでフォントのサイズやカーニングなど付帯情報の認識精度を上げていきたいとのこと。

デザインを仕事とする人ならば、街中で気になったフォントや色をSpectorで読み取り、職場や家のInDesignでそれを引き出して使ってみたい人は多いかも。ただ、たとえ街中で "拾ってきた"フォントだとしてもそれを自分で使うならば必要なライセンスを取得しなければならないのは言うまでもありません。

ちなみに、O'Leary氏はSpectorを完成させたいとは考えているものの「特に急いではいない」とのこと。
 
 

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