SFにおいて、ロボットが人間に取って代わるという話は古くからよく取り上げられるテーマです。そして、21世紀の現代ではそれが現実の話になりつつあります。さらに最近は、犬ですらロボットに職を奪われつつあるようです。

シドニー大学のフィールドロボティクスセンターが開発したSwagBotは、牧畜犬ならぬ牧畜ロボとして牧場の牛を追い回します。SwagBotの開発目的はただひとつ、牛を移動させること。山間部の牧場では泥地や水たまり、大きなくぼみなどなかなか険しい地形があったりするものですが、Swagbotは脚の本数こそ少ないものの、どことなくタカアシガニに似たスタイルがポイント。長い足と4つの車輪で、あらゆる起伏を乗り越えて走行することができます。
 
 
なお、Swagbotは牛を移動させる以外にも荷物を積んだリヤカーを引くこともできます。たとえば敷地境界の柵を修理したいときに道具を持ってこさせるといったこともできそうです。

シドニー大学は、現在はただ牛を追って移動させるだけであるものの、次の開発ステップとして中央にある本体ボックスにモーションセンサーと温度センサーを搭載し、牛の動きや体温の計測による自動健康チェック機能を搭載したいとのこと。

また将来的にはSwagBotがオーストラリア全土の牧場で牛や羊などを追いかけられるようにしたいとしています。どうやらこれは本気で牧畜犬の職を奪うつもりかもしれません。
 
 
ちなみにシドニー大学のフィールドロボティクスセンターは、ほかにも大規模農業向けの自走式肥料・除草剤散布ロボット「Ladybird(てんとう虫)」などをを発表しています。Ladybirdはアーチ状の太陽電池がてんとう虫を思わせる本格的園芸ロボ。畑マッピング機能を備えるとともに、作物を自動認識して収穫する機能を搭載します。こちらは既に実際の農場でフィールドテストを実施しているとのことです。