高コスパで高音質のBluetoothスピーカー『CP-SP500H』レビュー。クリアな中高域とヴォーカル、ハイレゾはAUX入力のみ

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年07月21日, 午後 02:00 in bluetooth speaker
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campino audioはもともと大手のオーディオメーカーに勤めていたという技術者の方々が新たに設立した新興オーディオ機器ブランドで、シンプルさと音質を追求した製品開発を目指しているとのこと。ブランドの第1弾はBluetoothスピーカーCP-SP500HとイヤホンCP-IE300Hの2つで、いずれも「低価格なのにハイレゾ対応の高音質なのが売りの製品です。CP-SP500Hは、音質重視のBluetoothスピーカーとしてはわりとコンパクトサイズ(230 x 70 x 69mm、約960g)ながら、フルレンジ(5W)x2とツイーター(2W)x2を個別に4つのアンプで駆動、再生周波数帯域が80Hz~40kHz以上というハイレゾスペックを備えています。また背面には低音用のパッシブラジエーターを2基備えます。
 
 
本体デザインは「360度を金属グリルで囲い裏表の概念を排除」「さりげなく存在感を醸し出します」ということで、シンプルかつ上質さを漂わせます。ただ、スピーカーの構造上はしっかり前後があるので、使うときに前後逆に置いてしまわないよう注意が必要です。天面の操作ボタンはタッチセンサー式で、指先でトントンとタップする感じで操作します。

Bluetooth 4.2に準拠し、A2DP/AVRCP/HFP/HSPの各プロファイルに対応。音声コーデックはSBCに加えて高音質なAAC /aptX /aptX Low Latency(aptX LL)を備え、AACを採用するiPhoneからでも、aptXの採用が多いAndroid系デバイスでもより良い音での音楽再生が可能です。またaptXの低遅延版aptX LLにも対応し、再生機器側が対応していればゲームや動画鑑賞などで違和感ない音声再生が期待できます。

まずはiPhoneとのペアリングで試してみようと、本体の電源を投入。音楽を流してみます。すると筐体から出てくるのはやけに低音がこもったような、ボワボワした音ばかりです。困惑しつつもスピーカーに異常がないかを確認します。しかし、特にこれといった問題は見つかりませんでした。

困惑しつつ筐体をなでまわしていたとき、ふと「もしかしたらエイジングってやつが必要なのかも」とオーディオ通っぽい発想がひらめきました。状況的に他にできることもないので、この日は別の仕事を片付けつつしばらく音を出し続けることにしました。
 
 
翌日、作業場所を移動しての再チャレンジ。Apple MusicをBluetooth経由で再生します。すると最初に聴いた時のボワついた音とはまるで違う、非常にクリアな音が聴こえていることに気づきました。全体的に自然なバランスに近づいたうえ、高音域もよりくっきりとした印象です。前日のアレは一体何だったのか。よく思い出してみれば、昨夜耳掃除をしたのが良かった最初にスピーカーを置いた場所は後ろと両サイドが壁面に近かったので、低音が反響してこもったような音になっていたのかもしれません。

改めて聴いてみたCP-SP500Hの音は、同じぐらいの大きさのBluetoothスピーカーによくある低音を強調したものではなく、どんなジャンルの音楽にも対応できそうな落ち着いた音でした。音量を上げていけば、パッシブラジエーターの効果が増していっそうメリハリが効いてくるものの、低音が出すぎることもなく引き締まったサウンドをキープします。また高音域はなかなかのクリアさをもって心地よく再生されるのが特徴的です。

ロック、ジャズ、JPOP、ヒップホップ、ダンス系ミュージックなどを次々と再生してみると、CP-SP500Hはアコースティックサウンドや歌ものとの相性が良いように思えました。たとえばダンス色の濃いJPOPやEDMなどでは、シャープなシンセ音はよく通るものの、この手の音楽に必要なデカい低音に期待するとやや肩透かしになるかもしれません。ロック系の楽曲ではヘヴィでザクザクしたギターリフ主体の音よりはメロディアスな曲のほうがより自然に耳に入って来ます。一方でピアノを主体としたジャズなどはかなりいい感じのバランス感で楽しむことができました。JPOPやR&B系の歌ものなどはシンガーが一歩前に立っている感じでこれも好印象です。

いちおうステレオスピーカーではあるものの、このコンパクトサイズなので、左右への音の広がりについてはあまり期待できません。ただ、デスクトップで身体の正面において使うのであればそこそこの効果は感じられます。

Makuakeでのクラウドファンディングでも一番のセールスポイントとなっていたハイレゾ再生については、AUX入力のみの対応なのが残念なところ。せめてUSB-DAC機能を搭載していれば、PCと接続するだけで手軽にハイレゾ再生を楽しめるのにと思わずにはいられません。ただ、CP-SP500Hの場合はハイレゾ対応とともに低価格さもウリになっていることから、このあたりはコストとの兼ね合いで致し方のないところなのかもしれません。

とはいえもしXperia Z5などのハイレゾ出力対応スマートフォンをお使いなら、イヤホン出力とAUX入力をオーディオケーブルで接続すればすぐにハイレゾの音を楽しむことができます。
 
 
今回はTEACのハイレゾ対応ポータブルヘッドホンアンプHA-P50をCP-SP500HのAUXに接続する格好でハイレゾ音源を試聴してみました。HA-P50は96kHz/24bitまでのPCMハイレゾ音源再生に対応します。

ハイレゾ音源はジャズ・フュージョンドラマー、ビリー・コブハムのアルバム『Spectrum』(96kHz/24bit)を選び、比較用にApple Music~Bluetooth経由でも同作品を聴いてみました。いざ聴き比べてみると(プラシーボ効果はあるかもしれないものの)、やはりハイレゾ音源のほうが霞が晴れたような明瞭さがあり、中高音だけでなくベースギターなどの低音のディテールの再現性でも違いが感じられました。Apple Musicと手持ちの音源ではミックスが異なることも考えられるため、念のためOnkyo HF Playerアプリでハイレゾ音源を再生し、それをBluetoothでCP-SP500Hへ飛ばしてみましたが、やはりハイレゾ音源のほうがクリアな音質だと再確認することができました。

高音質を掲げるだけあって、主な用途はデスクトップやリビングなどでの室内使用であろうCP-SP500H。しかしバッテリーを内蔵しているということもあり、夏休みになればキャンプやBBQなどアウトドアレジャーのBGM担当として携行することも、もちろん可能です。ただガチのアウトドア系スピーカーのように防水防塵性能を備えているわけではないため、汚れても水洗いは厳禁です。またバッテリー持続時間も約4時間とさほど長いとは言えず、充電用の端子はUSBではなく丸型のDCコネクターなので、充電にはコンセント電源が必要です。

ちなみに今回お借りしたのはホワイト、ブラック、ブルー(初回生産限定色)のうちのホワイトモデルですが、何度眼をこすって見なおしてもグレーにしか見えないホワイトだったことを付け加えておきます。
 
 

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