昨年8月より展開しているヤマハのワイヤレスネットワーク再生機能「MusicCast」。WiFiが内蔵した対応機器をLAN環境に設置し、スマホの専用アプリで操作することで、ネットワーク上にある音楽を再生して聴けるものです。そんなMusicCastに対応した4製品が発表されました。

近年、音楽はスマホでダウンロードやストリーミング再生して聴くという風潮にあり、世界的に見ても音楽ストリーミングサービスの市場は右肩上がりに成長を続けていくと予想されています。このため以前のような自宅のリビングにオーディオコンポを設置し、上質な音楽を聴くというスタイルは、かなり廃れてきています。

一方でワイヤレススピーカーの市場はかなり拡大を続けており、自宅ではスマホで再生した音楽をワイヤレススピーカーを通じて聴くというスタイルに、大きくシフトしてきていることが伺えます。

以前からネットワークオーディオというジャンルは存在し、対応製品も多く販売されましたが、なかなか普及しませんでした。ただ、自宅でも音楽は聴きたい、いい音で聴きたいという欲求はあり、新たなスタイルを提案したのが「MusicCast」です。



MusicCastの対応製品は、WiFi環境に設置することで、スマホと接続し専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」で操作できます。すべての機器が同じ画面で操作でき、最大10台までコントロール可能です。たとえば、リビングとキッチン、書斎、寝室にそれぞれ対応機器を設置しておけば、家のどこからでも選択した楽曲を好きな場所に出力ができます。リビングではロック、書斎ではクラシックというように別々の楽曲を選択可能で、ボリュームも自由自在。もちろん、同じ楽曲を複数の部屋から同時に出力もでき、音ズレもなくシンクロしてスピーカーから音を発します。


▲専用アプリで最大10台までコントロール可能。すべての製品が同じ操作環境でコントロールできる。


▲どのシステムで何を聴くか、さまざまなソースのなかから選択できる。

面白いのは、WiFiルーターからの電波が弱い場合、オーディオアクセスポイント機能により、対応機器同士でつながり音楽を再生するところ。音が途切れないよう最適な電波環境を維持して再生してくれます。

楽曲は、スマホからはもちろん、NASやPCにある楽曲、CDプレーヤーによる再生、インターネットラジオ、各オーディオ機器に入力された音など、あらゆるソースに対応。たとえば、子供部屋に置いた電子ピアノで弾いている音をオーディオ機器に入力し、子供がヘッドホンを着けて弾いている曲を、親がキッチンで聴くということも可能です。


▲デモでは、離れた場所で弾いていた電子ピアノの音がキッチンで聴けた。

今回発表されたのは4つのタイプになります。

まずは、テレビと一緒に設置して利用するデジタル・サウンド・プロジェクター「YSP-2700」。「YSP-2500」の後継で、MUsicCast機能を搭載したほか、入出力ともにHDCP2.2に対応。WiFiを内蔵し、AirPlayやradiko.jpもサポートしました。アルミニウム製の筐体に16個のビームスピーカーを搭載。アナログアンプ内蔵のパワードサブウーファーと組み合わせ、音のビームを壁に反射させることで実際に壁から音が聴こえる7.1chのサラウンド機能を搭載しています。価格は12万円前後で9月上旬の発売予定。


▲テレビの下に設置したスピーカーと左サイドにあるパワードサブウーファーのセット。


▲正面に並んだ16個のビームスピーカーにより、壁な音を反射させて壁から音が聴こえるようなサラウンド空間を生み出す。

続いて、専用サウンドバーとワイヤレススピーカーがセットになった「MUSICCAST-P306」。サウンドバーは、5.5cmのコーン型ウーファーと7.5cmコーン型内蔵サブウーファー、1.9cmバランスドドームツィーターの構成で、両サイドにバスレフポートを備え、エアサラウンド・エクストリーム技術により、7.1chサラウンド並みのサウンドを楽しめます。


▲「MUSICCAST-P306」の1つはテレビの前に置くサウンドバータイプ。

▲両サイドにはバスレフポートを装備。

ワイヤレススピーカーは、「WX-010」として単体でも販売され、120(W)×130(D)×160(H)mmのサイズに2.5cmツィーター、9cmウーファー、パッシブラジエターを備え、最大出力が25Wとモノラルながら迫力のあるサウンドが楽しめます。ペアリング機能によりもう1台購入すればステレオスピーカーとしても利用可能です。はじめてMusicCastシリーズを導入するのにピッタリの製品で、価格は8万円前後。10月中旬の発売予定です。単品発売されるWX-010は2万5000円前後で、こちらは9月上旬に発売予定です。


▲キッチンなどに置きやすいワイヤレススピーカー「WX-010」。もう1台つなげてステレオスピーカーとして活用も可能。

最後はネットワークCDレシーバー「CRX-N470」。最大出力22W+22Wで、CDプレーヤーを搭載。ハイレゾ楽曲にも対応しネット上のさまざまな音楽コンテンツを再生する起点となるアンプ内蔵レシーバーです。スピーカーは別途必要で、価格は5万8000円前後。9月上旬の発売予定です。


▲ネットワークCDレシーバー「CRX-N470」。スピーカーは別売りで、写真は「NS-BP182」で価格は1万8000円(税別)。

今後もMusicCast対応製品が登場します。それぞれタイプが違うので、ライフスタイルに合わせたシステムをチョイスして、音楽のある生活を楽しんでみるのはいかが?