空中の電磁波から電力回収する技術、Radientが特許取得を発表。自前で製品化せず他企業へライセンスの方針

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年07月29日, 午前 07:00 in charging
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カリフォルニア州フリーモントのRadient micro-techが、空中に無駄に飛び交う電磁波を回収して電力変換しモバイル機器を充電する技術の特許を取得したと発表しました。Radientは、この特許技術を使った製品を作りたい企業にライセンスしていきたい方針です。Radientは、携帯電話などが通信に使う電波の90%は無駄に空中に消えてしまうとして、ただ消えゆくだけの電波をアンテナで集め、電力としてバッテリーを充電することで、携帯電話のバッテリー持続時間を最高30%延長することができると主張します。

また、独自の特許技術によりこの"電波回収器"を、スマートフォンなどに使える無線充電器として製品化が可能だとしています。

Radientはすでに動作する試作品を製作済みとしているものの、まだその動作の様子を公開していません。また自ら製品化する予定もなく、もっぱらこの特許技術をライセンスして収益を得たい方針です。

本当に空中の電波から電力が回収できるのであれば、こんな都合の良い話はありません。ただ、それを製品化するには相当の努力が必要になりそうです。たとえ特許を取得したのは事実でも、その特許技術の実現可能性を考えると「都合の良い話」には「Radiantにとっては」という前置きが隠れていそうな気もしないでもありません。

ちなみに、空中に消えてしまうだけの電波を拾うという発想は1年ほど前にオハイオ州のNikola Labsが公表しており、iPhoneのバッテリー持続時間を30%伸ばせるバッテリー内蔵ケースとして製品化を目指していました。ただ、Kickstarterで実施した出資募集キャンペーンはStaff Pickに選ばれながらも目標出資額を集められず失敗に終わっています

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