都市型サイクリストの必須アイテムは、反射材付きのウェアやバッグ、高輝度ライト、頑丈な鍵――それに、ウィンカー&ブレーキランプ付きヘルメットとなるかも? 2015年7月にキックスターターに登場し、1カ月でおよそ81万米ドル(約8220万円)を集めた次世代バイクヘルメット「Lumos」(ルモス)。その1年後に製品化され、10月にいよいよ発送が開始されます。

キックスターターでバッカー(支援者)になり損ねたわたしにも、9月初めにドイツ南部のフリードリヒスハーフェンで行われた欧州最大の自転車見本市「ユーロバイク」で、ルモスに触れるチャンスが到来! 実際にかぶり心地を確かめつつ次世代レベルを確認してきました。

スポーティーなヘルメット本体

ルモスは、ヘルメット本体とハンドルバーリモート、スマートフォンアプリで1セット。ヘルメット本体は、22のベンチレーションが備わったスポーツタイプの形状です。かぶってみると浅すぎず深すぎずといった高さで、不快感なく後頭部も守られている安心感を味わえました。頭周り54cm〜62cmに対応するワンサイズで、細かなフィット感はうしろのダイアルで調整します。カラーバリエーションとしてチャコールブラック、パールホワイト、コバルトブルーがラインナップされています。

重量は440g。150gのスポーツタイプのバイクヘルメットが存在することを考えると決して軽量とは言えませんが、許容範囲です。バランスとしては、重さを意識してかぶるとバッテリーなどのシステムが詰まった後頭部が「ちょっと重い?」とわずかながら感じる程度(普段わたしは220gのヘルメットを愛用)。スポーツウェア姿で試着をしていた女性にかぶり心地を尋ねると、「全く違和感ないわね」と納得した様子で、さっそくスタッフに価格や購入方法を聞いていました。

ハンドルバーリモートのセンサーがポイント

ライトの種類は、前後のライトとウィンカー、ブレーキランプの3つ。フロントライトは、LED10灯(80ルーメン以上)が前方を明るく照らし出します。そもそもルモスが開発されたきっかけは、ボストン市街へ通勤する創設者でありエンジニアのふたりが「ライトを忘れた」「盗まれた」といったことを経験するうちに、「だったらヘルメットに常設しちゃえばいいんじゃない」とひらめいたからなのだとか。常時点灯で3時間、点滅モードで6時間の使用が可能です。



​​​​ヘルメット本体とBluetoothで接続するハンドルバーリモートは、シリコン素材のL/Rボタンだけのシンプルなデザイン。ウィンカー作動中は、連動してオレンジに光ります。またハンドルバーリモートには加速度センサーが組み込まれていて、停車を認識するとブレーキランプが点滅するしくみです。



スマートフォンアプリでは、ヘルメット本体とハンドルバーリモートのバッテリー残量を確認できるほか、加速度センサーのセンシティブ度合いを調整できます。例えば、ストップ・アンド・ゴーの状況が頻繁にある街なかでは、最も高いセンシティブ度合いにしておくことが推奨されています。アプリではさらに、ウィンカー音のオン・オフ切り替えが可能。iPhone向けに続き、2016年中にはAndoroid向けアプリをリリース予定とのことです。

ユーロバイクでアワードも獲得

ルモスは今回、ユーロバイクでのアワード「ゴールド ウィナー」を獲得。審査員からは、「既存の安全グッズを革新的な方法で進化させた」として高評価だったそうです。

ルモスのマーケティング&ビジネス・ディベロップメント・マネジャーのハンヌ・シュチュワートさんは、「自転車関連製品へのアワードとしては最も意味のある賞のひとつ。今後は競合他社がたくさん出てくると思うけれど、こういったヘルメットが増えていけばいいと思っています」とコメントしています。

通常販売価格は169米ドル(約1万7000円。2016年9月23日現在はプレオーダー受付中で149米ドル)。日本での販売は2017年を予定しています。