日本時間の5日午前1時から開催された「Made by Google」イベントの速報をお届けします。
初の完全Google設計スマートフォン Pixel や VRヘッドセット Daydream View、4K&HDRと有線対応のChromecast Ultra などうわさの新製品が正体を現したほか、声でGoogleアシスタントが使えるAmazon Echo対抗スピーカー Google Home や、セット売りもするルータ Google WiFi など、多数の製品が一挙に登場しました。イベントの様子は続きをどうぞ。
ツカミはドラマ『シリコンバレー』コラボ。
まずはCEO ピチャイ氏が登壇。PCの誕生やWebの発明などコンピューティングの歴史を振り返り、「モバイルファーストからAIファーストへ」を宣言。
Google アシスタントを解説動画で紹介。人間の個人秘書のように、自然な会話で、そのユーザーが必要なときに、必要なことを賢く手伝ってくれる。
Google アシスタントを実現する技術、GoogleのAIへの取り組みを紹介。ナレッジグラフはすでに700億の事柄と関係性を理解。自然言語処理、機械翻訳。DeepMind のAlphaGo が人間の囲碁チャンピオンを破った件。機械学習による画像認識(キャプション付加)の正確性は2014年の89.6%から93.9%へ向上。等々。
自然言語でAIアシスタントが応答するメッセージングアプリ Google Allo を紹介。
早速、こうした技術をユーザーに届けるハードウェア製品の発表へ。リック・オステロ氏に交代。写真、メッセージ、音楽などなど膨大なデータがやりとりされるようになった現在、技術はもっとスマートになる必要がある。
今日発表する新デバイスは、Googleアシスタントが核にある。ユーザーがしたいことをする手助けになり、技術のことは気にする必要がないように。
まずはスマートフォンから。
New Phone, made by Google. We call it " Pixel ".
新スマートフォンあればPixel 発表!
Pixel はインダストリアルデザインからユーザーインターフェースまで、すべてGoogleがみずから開発。
特徴は
・Google アシスタントを内蔵する初の端末。
・写真がすごい
・クラウドストレージの統合
・Allo や Duo などコミュニケーション機能
・バーチャルリアリティ
ホーム画面などのUXも新設計。
Googleアシスタントを実演で紹介。
基本は従来の Google Now のような自然言語の会話で操作する。違いは検索やメールなどひとつひとつの機能だけでなく、ユーザーがしていることや画面の文脈を読んで、先回りで適切なヘルプをしてくれること。
誰かにメッセージを送って夕食に誘う、Google アプリで店舗の地図を確認、所要時間を確認してテーブルの予約、まで、ユーザーが手動でアプリを切り替えたり入力する必要なく一連の動作を助けてくれる。
これまでNow on Tap と呼ばれていた、あらゆるアプリから呼び出して画面を画像・文字認識して助ける技術。
続いてカメラ。
カメラを評価する DxO Markで、全スマートフォンカメラ中で最高のスコア89を記録。
(iPhone 7は86)
画素数は12M。遅延のないHDR+、自動で連写からブレがない一枚を選ぶスマートバースト、強力な手ぶれ補正。テストしたスマートフォンカメラ中で最速の撮影時間(Google調べ)。
さらに、Pixel ユーザーはすべての写真、すべての写真が無圧縮で無制限にGoogle Photos へ保存できる特典。4Kビデオも含めてフル解像度で保存。
15分で7時間の高速充電、24時間無休の電話・チャットサポート、5インチと5.5インチで画面とサイズ以外は原則同じ。(画面の画素数やバッテリー容量などは違うが機能はおなじ)
カラーは3色。実にブラック、ほんとにブルー、とてもシルバー、的な命名。
純正カバーも多数。価格はSIMフリー649ドルから。
速報:Googleが新型スマートフォンPixel発表、Googleアシスタントとスマホ史上最高画質カメラ搭載 - Engadget Japanese
続いて、お待ちかねのVRについて。GoogleのVRヘッドセット Daydream View 発表!
Gear VR やカードボードのような、スマートフォンが合体するタイプ。
特徴は、ファブリック素材(マイクロファイバー)を外装に採用し、全体にフレキシブルなこと。ガジェットを頭にくくりつける発想ではなく、身に着けるものとしてデザイン。
カラバリも用意。
コントローラも付属。コントローラは、なくさないよう内部に保存できる仕組み。
Daydream用コンテンツを紹介。ハリーポッターの世界で続く新しい物語 Fantastic Beasts のインタラクティブコンテンツ。
学習向けを意識した仮想インタラクティブプラネタリウム、ゲームコンテンツ(Oculus や Gear VR でも人気のVRシューティングシリーズ作品 EVE: GUNJACK 2)、Netflix や Hulu もVRシアターで鑑賞。Google Play Video や Google Photos などGoogleサービスはもちろんGoogleがVR対応に提供。
価格は79ドル。Pixelとともに11月発売。
速報:Google、79ドルのVRヘッドセットDaydream View発表。ストリートビューやYouTubeなどをVR視聴可能 - Engadget Japanese
続いて、Google WiFi 発表。新しいWiFi ルータ。
インテリアに溶け込むデザインと、無線設定にまつわる面倒さ、複雑さを極力廃したユーザーエクスペリエンス、最新規格による高速が特徴。
ひとつで129ドル、3つで299ドル。家の広さによって複数を簡単に足してどこでも高速に、快適にネット接続。
速報:Google Wifi発表、複数台連携を視野に入れたユニークな家庭用ルーター。3台セットで299ドル - Engadget Japanese
駆け足で新 Chromecast 発表。名称は Chromecast Ultra。
4K解像度、HDR、ドルビービジョンに対応。無線は従来のChromecast から 1.8倍高速に。イーサネット接続も対応。
Netflix の4Kコンテンツも対応。Google Play Videoでも4K HDR作品の配信を開始。
価格は69ドル。
速報:Google、4K対応のChromecast Ultra発表。4Kストリーミング、HDR対応。有線LAN端子搭載 - Engadget Japanese
畳み掛けるにように、新製品 Google Home 発表。
事前のうわさどおり、Amazon Echo のような据置きスピーカー+音声アシスタント。
部屋のどこにいても、OK Google で音声Google検索やさまざまな質問、ニュース、音楽検索や再生などの機能が使える。
音楽再生はGoogleの音声認識と音楽検索を合体。正確に覚えていなくても、断片的な質問で特定して再生。
ネットからさまざまな音楽サービスを直接再生できるほか、Google Cast 対応スピーカーでもある。スマホやiOSデバイスからキャストして再生可能。
Google Home で Googleに訊けることのデモ。交通情報、経路情報、天気などなど。たとえば会社までは現在の交通状況だと何分掛かるか質問したあと、自転車では?と訊くと自然に文脈を追って回答。
Google Home で会話するGoogleアシスタントとスマホで使うGoogle アシスタントは当然ながら同じ。なので、「~を見せて」といえばスマホの画面に表示される。
スピーカー、兼 据え置き型 Google アシスタントであると同時に、家庭内の多くのデバイスを集中コントロールできるハブでもある。
Chromecast も操作できるため、声で「テレビで何々を見せて」といえば、リモコンもスマホも使う必要なく再生開始。「[テレビドラマの名前]を見せて」といえば、Netflix から番組を検索して、Chromecast に送ってテレビで再生。声だけで好きなコンテンツを再生・コントロールできる。
Google Photos の写真についても同じ。イベントで撮った写真を見せて、私がダンスししている写真、のように声で指示すればパッとテレビに。
マルチルームで同時再生にも対応。
部屋に置くものとしてカラバリも。デバイスの下半身をスワップする仕組み。
価格は129ドル。YouTubeの有料プラン YouTube Red が半年無料の特典付き。
速報:Google Home発表、リビングで「OK Google」を使える、Amazon Echo対抗音声入力デバイス - Engadget Japanese
続いて、Google アシスタントの技術的な側面を解説。Google on Actions。開発者にとっては、自前のサービスやアプリ、デバイスに Google アシスタント を組み込める。
たとえば、Uber は会話や音声で配車できるなど。
組込用 Google Assistant SDK も開発中。Raspberry Pi の手作りガジェットでも、一般消費者向けの製品でも、Google アシスタントのパワーを使えるようになる。
(更新中)