ATH-DSR9BTの下位モデルとしてATH-DSR7BTも同時に発表。こちらは人気モデルATH-MSR7の基本設計を継承しつつ、Bluetooth化し、AptX HDおよびDnoteにも対応しています。
両モデルとも、Bluetooth送信されるデジタル信号をデジタルのままドライバーまで伝送し、Dnote技術対応の専用ドライバーでダイレクトに空気振動へと変換します。オーディオテクニカはこの一連のデジタル処理を「ピュア・デジタル・ドライブ」と名付けてアピールしています。
またBluetooth伝送の際、おそらく最も音質に影響すると思われるコーデックはBluetooth標準のSBCをはじめ、高音質コーデックとして馴染み深いAACとaptX、さらにはaptXの上位版として48kHz/24bit音声伝送に対応し普及し始めているaptX HDもサポートします。
Bluetooth経由だけでなく、PCなどとのUSB接続も可能で、その場合は最大96kHz/24bitのデジタル再生が可能。ハイレゾ音源の音質やドライバーの性能を最大限に活かしたいときは、USB接続が最適な選択肢となります。ただし、Dnote専用ドライバーを採用する関係上、ADCが必要となるアナログ入力は非搭載。アナログ出力しかない再生機器と接続するには別途Bluetoothアダプターなどが必要となります。
なお、イヤホンジャックがなくなってしまったiPhone 7などとの有線接続については、初のDnote対応ヘッドホンとして2014年に発表したATH-DN1000USBでは、カメラコネクションキット経由で接続はできるものの、消費電力が大きすぎて再生できなかったことから、今回のモデルでも同様とみておくのが良いかもしれません。
ATH-DSR9BT
ハウジング部分のタップで曲操作ができるのは、最近のオーバーヘッド型ワイヤレスヘッドホンの標準的な機能と言えるかもしれません。
主な仕様は、再生周波数帯域が5Hz~45kHz(Bluetooth伝送帯域は20Hz~20kHz)、インピーダンス38Ω。A2DP /AVRCP /HFP /HSPの各プロファイルに対応。著作権保護機能のSCMS-Tにも対応します。スマートフォンなどとのBluetooth接続では内蔵マイクによる通話が可能。
内蔵バッテリーの駆動時間は約15時間、充電時間は約4時間。待機時間は最大1000時間。ヘッドホンの重さは約315gです。
発売日は11月25日。オープン価格で、店頭予想価格は6万円前後。
ATH-DSR7BT
再生周波数帯域は5Hz~40kHz。インピーダンスは35Ω。プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSP。SCMS-T対応。スマートフォンなどでの通話用にマイクも搭載します。
内蔵バッテリーの駆動時間は約15時間、充電時間は約4時間。待機時間は最大1000時間。重さは約300g。
発売日は11月25日。オープン価格で、店頭予想価格は3万3000円前後です。