11月17日、Oculusは日本オフィスにて、同社のVR技術体験イベント『Game Day』を開催しました。このイベントには、Oculus社Head of PublishingのJason Holtman氏が登壇し、まずは12月6日に出荷が開始されるハンドトラッキングコントローラー『Oculus Touch』を直接披露しました。

Jason Holtman氏は、「Oculus Touchは類を見ないコントローラーです。VRの没入感を活かしながら、手の実在感も実現します。"ハンドプレゼンス(自分の手そのものがVR空間に存在するという感覚)"というのはいかにもバズワードですが、まずは体験してみてください。まるで魔法みたいなデバイスです。
しかし、素晴らしいハードウェアがあっても、コンテンツがなければ意味がありません。Oculus Riftにおいては、お客様へコンテンツを用意することと、デベロッパーの皆さまのためにエコシステムを作ることが重要です」と、Oculus Touchの魅力をアピールしたうえで、日本でOculus Rift用のコンテンツを制作しているソフトウェアデベロッパーを紹介しました。

今回のイベントに招待されて、現在開発しているVRコンテンツを披露したのは、よむネコ、トリコル、オーパス、コロプラ、キュー・ゲームスの5社。紹介されたのは下記の6タイトルです。

よむネコ『エニグマスフィア』

パズルを解いて"球体(スフィア)"を見つけて、ハンマーで破壊していくふたり同時プレイ可能なVR脱出ゲーム。メーカーによれば、「Oculus Touchが素晴らしいのはバーチャルな手が入ること。VRならではの手触り感。それをプレーヤーに楽しんでいただくために、ハンマーを投げるという新しい遊び方を採り入れた」とのこと。

トリコル『PLANNES』

宇宙船で5つの惑星に降り立ち、その惑星の代表選手と対戦して、多彩なアビリティーを備えるラケットを入手して強敵を倒していく、無重力空間で競うテニスライクなスポーツゲーム。相手側と自分側に5つのクリスタルがあり、全部割ると勝利。勝つと成績に応じてポイントをもらえ、そのポイントに応じてラケットを入手できる。異なるギミックの50種類のステージがある。VRヘッドマウントディスプレーとPCのディスプレーを使い、ふたり対戦も可能とのことです。

オーバス『Pro Fishing Challenge』

ネットワーク上の湖でみんなと一緒に釣りができる本格オンラインフィッシングゲーム。メーカーによれば「Oculus Touchのコントローラーを使う究極の釣りゲーム」とのこと。いままでの釣りゲームはスマホの画面を連打したり、ゲームコントローラーのボタンを押すだけだが、本作ではVRの世界に自分の手が現れ、ロッドを操り、リールを巻き、釣った魚を持ってしげしげと観察できる。まさにVR空間内での釣り体験の次元を引き上げてくれるタイトルです。

コロプラ『Fly to KUMA MAKER』

ブロックを動かして、クマたちをゴールへ導くアクションパズルゲーム。『Fly to KUMA』にメーカー要素を盛り込んだのが『Fly to KUMA MAKER』で、自作したステージを配信し、世界中のプレイヤーとステージを交換、共有できます。

コロプラ『Dig 4 Destruction』

地中を掘り、発掘した武器で撃ちまくるオンラインFPS。360度の空間で最大4人でプレイ可能です。

キュー・ゲームス『Dead Hungry』

フードトラックのシェフとなり、自慢のレシピでゾンビを満腹にして、人間の心を取り戻させることを目指すアクションゲーム。もともとは普通のゲームコントローラー向けに制作されていましたが、Oculus Touchに対応させたことで、一気に面白くなったとのこと。

なお、質疑応答の時間に、今後の日本市場への取り組みについて尋ねたところ、Jason Holtman氏から下記のような答えが返ってきました。

「いまは日本での小売りの状況をアナウンスする段階にはありません。しかし、日本は非常に大事な市場です。ほかの世界の多くの国でもVR機器は新しい商品なので、日本以外の国でも店頭では買えません。
とは言いながらも、日本は非常に大事な市場ですから、いくつかの施策は行なっています。ひとつは日本法人を立ち上げたことで、すごく優秀なスタッフを雇っていますし、デベロッパーも素晴らしい方々が揃っています。もちろん日本全国のパブリッシャーやクリエイターの方々と対話を続けています。
もうひとつ私たちがやっていることは新しい市場では重要なことなのですが、製品を完全にローカライズしようという取り組みです。メニューもストアもすべて日本語で表示します。それも変な日本語ではなく、ちゃんとした日本語です。
あとは当たり前ですけどオンラインストアで日本円で支払うことも可能です」

店頭ですでに購入可能な『HTC Vive』に比べるとややもどかしい気もしますが、今後の同社の日本市場への取り組みに注目したいところです。


Oculus Touchは人差し指、中指、親指で押すボタンがタッチセンサーになっており、ボタンに触れるという操作で、指の動きなどをVR空間に反映可能です。

12月6日のOculus Touchの出荷開始に合わせて、合計で約35タイトルがローンチタイトルとして販売開始されます。SteamでHTC Vive専用として販売されているタイトルのなかからも、Oculus Rift+Oculus Touchに対応するコンテンツが多く出てくることでしょう。Oculus Rift、HTC Vive、そしてPlayStation VRすべてにハンドトラッキングコントローラーが揃ったことで、共通の操作でプレイできるVRコンテンツが3つのプラットフォームに向けて制作できるようになりました。VRコンテンツ市場がさらに盛り上がることに期待しましょう!

Oculus Touchは12月6日発売で、価格は2万3800円(税込)。セットには、左右コントローラー、トラッキングセンサー、「Rockband VR」専用マウント、電池が付属します。