AR
アップルがAR(拡張現実)メガネを開発中であるとの噂が、海外メディアのBloombergにより報じられています。同報道によると、アップルはSnapchatのカメラ付きサングラス「Spectacles」やGoogle Glassの後継プロジェクト「Project Aura」(どちらも潜在的な競争相手)についてハードウェアサプライヤーと議論を交わした後、テスト目的で「目の近くに置くディスプレイを少量だけ」発注したとされています。Bloombergによると、アップルのARメガネは、iPhoneとワイヤレスで接続して、ユーザーの視野に直接情報や画像、およびその他のデータを表示するとのこと。このデバイスは、早ければ2018年に公開される可能性があるものの、アップルは製品開発について秘密主義で知られており、中止される可能性もあると報じられています。

しかし、ティム・クックCEOがAR技術に大いに乗り気であることは紛れもない事実です。今年7月末のアナリスト向け電話会見の中でも、ARアプリ『ポケモンGO』についても「革新的なアプリにとっての朗報である」と絶賛

「ARは顧客にとっても素晴らしく、大きな商業的チャンスである」とクックCEOは語り、この分野に多額の投資をしており、今後も続けていくとの方針を示しています。実際、アップルはマイクロソフトのHololensチームの関係者を採用し、ARスタートアップのMetaioを買収するなど、AR開発部隊の充実を着々と進めていることが観測されています。

またBusiness Insiderは、事情に詳しい人物からの情報として、アップルがAR技術を統合したiPhoneのカメラアプリの開発を進めているとの噂を伝えています。その開発チームは、買収した複数の新興スタートアップのメンバー達が参加しているとのこと。ゆくゆくはiPhoneを現実世界の物体にかざせば自動認識することが目標ですが、そのためには3Dオブジェクトのデータベースを自前で開発するか、ないしはライセンス供与を受ける必要があるとされています。

この分野で先行していたGoogle Glassが失敗した理由は、公共の場ではプライバシー侵害の恐れがあって社会の拒否反応が強かったことと、単純に値段が高すぎたことの二点です。これらの問題をアップルがどう乗り越えるのかも注目していきたいところです。