1997年打上げの探査機カッシーニ、土星の輪を何度も横切るラストミッション開始。グランドフィナーレは2017年4月

第1次たまごっちブームの頃に宇宙へ飛び立ちました

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年12月1日, 午後 06:40 in space
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1997年に打ち上げられ2004年に土星に到達、12年にわたる観測で数え切れない発見を地上へ届け続けてきたNASAの探査機カッシーニが、その最後のミッションに臨みます。11月30日から始まったこのミッションでカッシーニは、土星の南北の極を周回しつつ何度も輪の中にダイブします。

ラストミッションでは、カッシーニは土星の南北の極を結ぶように縦にまわりながら、赤道付近ではA環の外周部分をかすめるように通過します。さらに土星のA環のすぐ外にあるF環に8000kmの位置にも接近通過し、その粒子の成分サンプルを採取する予定。ほかにも、2006年にA環内に発見した「プロペラ構造」の観測も実施します。
 
 
このプロペラ構造については、A環内にあるとされる小さな衛星「Moomlet」とその周囲の輪の粒子が、互いの重力の複雑な関係によって構成されているとするシミュレーション結果が2006年に公表されています。しかしいまだ詳細は不明なまま。カッシーニがMoonletを初めて画像でとらえられるか、そして観測でどこまでプロペラ構造の解析が進むかにも期待は高まります。

カッシーニは7日に1回のペースで輪の接近通過を繰り返し、2017年4月には土星大気圏へと飛び込み、Grand Finaleを迎えることとなります。

カッシーニを最後に土星大気圏に突入させる理由は、探査機に付着しているかもしれない地球の微生物が土星の衛星を汚染してしまうのを防止するため。カッシーニは9月ごろには土星の厚い雲の中へと突入し打ち上げから20年ちかくにおよぶ活動を停止することになります。
 
 
 

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