スマートフォン向けナビゲーションアプリ「NAVITIME」「auカーナビ」に、新規開通道路を地図に自動反映する技術が導入されました。ユーザーのスマートフォンのGPSデータを活用。最短で開通の翌日から、新しい道路を地図に反映できるとしています。

新しい道が地図に載らない課題があった

今回適用が始まった「地図自動更新機能」は、ユーザーのスマートフォンの位置情報を分析して、新規に開通した道路を地図に自動反映するというもの。ナビタイムとKDDIが提供するナビアプリ(NAVITIME、auカーナビなど)で利用できます。



従来、新しい道路を地図に反映するために、地図提供会社による2か月に1度の地図定期更新を待つだけでなく、高速道路を中心にナビタイムが独自に道路状況に関する調査を行っていました。しかし、独自調査にも限界があるといい、特に地方部においては調査が難しく、道路が開通しても、地図に載るには2か月に1度の定期更新を待つしかない点が課題だったといいます。

そこでナビタイムが導入した新技術がNT-FILTER(NTフィルター)です。ナビタイム、およびKDDIが提供する地図アプリを利用していて、かつ位置情報の提供に同意したユーザーの位置情報を収集し分析。​​​道路が無かった場所で一定数以上の走行実績を検知するなど、一定の条件を満たした場所について、道路が開通したと推定。それを自動的に地図に反映します。いわば、個人の走行データを、アプリのユーザー全員で共有するというわけです。

似たような機能としては、パイオニアのカーナビ「カロッツェリア」で導入されている「ロードクリエイター」機能がありますが、こちらは自車が道ではない場所を走行した場合、自動的に生成されるものでした。





県道か市道かも見分けられる

なお、多数のスマートフォンユーザーの走行ログから地図を生成するため、本来は道ではない場所も、誤って道として地図に反映される可能性はないのでしょうか。

ナビタイムジャパンの担当者はそうした懸念はないと説明します。走行速度や周辺データから、例えば駐車場は道と認識しないようなアルゴリズムを組んでいるとのこと。また、周辺データをもとに、新規に開通した道が国道なのか都道府県道なのか市町村道なのかも、推定できるとしています。

この地図自動更新機能は、ナビタイムジャパンとKDDIが提供するナビゲーションアプリ「NAVITIME」「ドライブサポーター」「ツーリングサポーター」「auナビウォーク」「au助手席ナビ」「auカーナビ」にて、本日から適用を開始しています。

ナビタイムジャパンの担当者は「導入前には迂回していたような道が、新しい道路を即時に反映することで、より適切なルートで案内できるようになる。それが今回の技術の大きな利点」とコメントしています。