Evernoteが「機械学習のためのノート閲覧」を可能とする新ポリシーの発行を撤回すると発表しました。この新ポリシーは、特定の従業員がEvernoteの機械学習プログラム強化のためにユーザーのノートを閲覧する権限を得るというもので、ユーザーが閲覧を拒否することもできるという注釈書きがあったものの、多くのメディアが「勝手に閲覧されるようになる」などと報じたため、ユーザーからの大反発が起きていました。

Evernoteは状況を鑑み、1月23日に予定していたこのポリシー変更を中止する決定を下しました。これによりユーザーデータはデフォルト設定で秘匿状態が保持されるとしています。また機械学習プログラムは導入するものの、ユーザーの自発的な参加なしにそのデータを閲覧することはないとしました。

Evernoteのクリス・オニールCEOは、「報道の多くの見出しは真実とは異なっていました。われわれはユーザーの許可無しでノートを勝手に閲覧することはありません」

サービスを無料で提供するかわりにユーザーのデータを「サービス向上目的で閲覧、再利用できる」とするプライバシーポリシーはGoogleフォトなどの例をあげるまでもなく、わりと一般的に採用されています。ただユーザーが重要なプライバシー情報を保管しているかもしれないという考慮が足りなかったことと、これまで見られなかったものをデフォルトで見られるようにする場合の反応を読みきれなかったことがEvernoteにとって誤算だったと言えそうです。