2016年9月の爆発事故以来、原因の究明を進めていたSpaceXが、1月8日に事故後初のロケット打ち上げを予定していると発表しました。カリフォルニアにあるヴァンデンバーグ空軍基地にある打ち上げ設備を使い、積荷としてIridium-NEXT通信衛星をFalcon 9ロケットに搭載します。

SpaceXは当初2016年内の打ち上げ再開を望んでいたものの、詳細な原因の特定および再発防止策の検討のためにスケジュールが押してしまったため、年が明けての打ち上げとなりました。

9月に発生した爆発事故は、ロケット打ち上げの前段階でFalcon 9内部のヘリウムタンクに問題が発生したことを特定済み。具体的には、液体ヘリウム用のタンクが、急激に冷却されたことでタンクを構成するアルミニウムライナーとカーボンコンポジット素材に歪みが生じ、発生した空隙に液体酸素が流入したために爆発現象が発生したとのこと。

SpaceXはまだロケット内部の構造には手を入れていないため、1月8日の打ち上げでは事故再発防止策として液体ヘリウムおよび液体酸素の注入手順を変更して対応するとのこと。とはいえ、それだけでは完全に問題を解決したとはいえないため、長期的には内部タンクの再設計を実施するとしています。

2016年9月の事故は高価なAMOS-6通信衛星を失うことになったばかりか、民間宇宙事業全体への信頼をもぐらつかせることになりました。SpaceXとしてはおよそ6か月のブランクを経ての打ち上げ再開ですが、将来の火星入植計画で人員を宇宙に送り込む際に必要となる安全性の確立のためにも、この打ち上げは何がなんでも成功させたいところです。