2月25日に正式発表を予定するTCL Communication Technologyの新BlackBerry「Mercury」が、ソニー製の IMX378 カメラモジュールを搭載するとの情報が出ています。旧BlackBerryの開発陣が手がけたというBlackBerry Mercuryは1月5~8日に米ラスベガスで開催されたCES 2017でがチラ見せしていたQWERTYキー搭載のスマートフォンです。
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IMX378といえば、2016年10月に発売されたGoogle Pixelにも搭載されるモジュール。その画素数1200万画素は、2016年12月の時点で伝えられていたBlackBerry Mercuryの仕様とも符合します。
Google Pixelのカメラは、画質評価装置や画像処理ソフトの DxO が採点する「DxOMark」のMobile部門でスマホ史上最高評価の89点をマーク(Galaxy S7 edgeは88点、iPhone 7は86点)しており、話が本当ならばBlackBerryファンの期待も高まりそう。
ただし、カメラモジュールが同じなら同じような写真が撮れるかといえばそうでもなく、実際にはソフトウェアによる調整や味付けがものを言うところかもしれません。
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ちなみに、一連の情報の出どころはドイツのIT系ニュースサイトWinFutureのライターRoland Quandt氏。 Quandt氏は独自に得た未確定情報をツイートなどに流すことでも知られつつあります。
BlackBerry "Mercury" has a Sony IMX378 camera sensor on the rear - 12MP, 4K video, same as Google Pixel/Pixel XL f.ex. (1/2)
— Roland Quandt (@rquandt) 2017年1月27日
BackBerry "Mercury" has a Samsung S5K4H8 or Omnivision OV8856 8MP camera sensor on front (diversified supply) both 1.12μm, 1080p/30FPS (2/2)
— Roland Quandt (@rquandt) 2017年1月27日
Quandt氏はまた、BlackBerry MercuryのSoCに高性能なSnapdragon 821の名が挙がっていることに対してはASUS ZenFone 3 などミドルクラス向けのSnapdragon 625だと指摘しています。
People should really, really, REALLY stop saying the BlackBerry Mercury has a Snapdragon 821. It has a Snapdragon 625. Definitely. Really.
— Roland Quandt (@rquandt) 2017年1月28日
BlackBerry Mercuryは2月25日に正式発表予定。上に挙げたのはあくまでうわさ情報であることを踏まえつつも、オバマ前大統領いわく「もう誰も使っていなかった」BlackBerryの華麗な復活に注目したいところです。
下はTCL Communication Technology 社長Steve Cistulli氏のツイート。新端末はスペイン・バルセロナで開催のMWC 2017に展示予定とのこと。
Bringing something distinctly different to #MWC2017#BlackBerryMobilepic.twitter.com/vWpqIt4Arc
— Steve Cistulli (@SteveCistulli) 2017年1月24日