ソニーモバイルは、バルセロナで開催中のMWC 2017で、同社のスマートフォン「Xperiaシリーズ」の最新モデル4機種を発表。約1年半ぶりの4Kディスプレー搭載モデルや、6インチモデルなどが登場しています。
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▲「Xperia XZ Premium」をプレゼンするソニーモバイルの古海 英之氏
●4K HDRの「Xperia XZ Premium」
4機種の中でもっとも注目されているのが、4Kディスプレーを搭載した「Xperia XZ Premium」。スマートフォンとしては世界初の4K HDR対応のモデルとなります。ディスプレーサイズは5.5インチで、全体の幅は77mm。Z5 Premiumが76mmなので、ほぼ同じサイズとなっています。▲HDRコンテンツが再生できることをアピール
▲4Kディスプレーの前モデル「Xperia Z5 Premium」(左)との比較
本体カラーは「ルミナスクロム」と「ディープシーブラック」の2色。ルミナスクロムは鏡面のような仕上がりで指紋はめだつものの、貴金属のような印象です。一方のディープシーブラックは、ただの黒ではなく光の当たり具合によって深海のような深い青を感じます。
▲ルミナスクロムの背面は、こちらの姿をしっかりと映し出すほどのテカテカ仕様
▲ディープシーブラックのフロント
▲ディープシーブラックの背面
Premiumの名前のとおりスペックも充実しており、CPUはクアルコムの最新モデルSnapdragon 835を採用。メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBとなっています。
カメラ機能はメインカメラが約1900万画素。Xperia XZが約2300万画素なので、解像度的にはスペックダウンですがセンサーが刷新されており、新開発のExmor RS for mobileセンサーを搭載した「Motion Eye camera」システム となっています。これにより、最大960fpsのスーパースローモーション撮影や先読み撮影にも対応。
▲カメラは新システム「Motion Eye camera」を搭載
▲USBはType-Cとを採用
▲本体側面には指紋認証センサーがあるのは従来モデルと同じ
ただし、画質に関してはテスト時間がなかったため確認できていません。今回の新センサーは「Xperia XZs」にも搭載されているので、このあたりは今後のレポートを期待したいところです。
●カメラセンサー刷新の「Xperia XZs」
もう1機種は原稿の「Xperia XZ」のマイナーチェンジモデル。5.2インチ(1080×1920ドット)のディスプレーで、CPUはSnapdragon 820など基本的なスペックは同じです。▲見た目の印象は前モデルとあまり変わらない「Xperia XZs」
▲背面はざらついたサンドブラスト加工が施されている
大きな違いはXperia XZ Premiumと同じく新センサーの「Motion Eye camera」システム を搭載したこと。また背面パネルの素材がアルカレイドというメタル素材に変更されており、ざらつきのあるサンドブラスト加工が施されています。
▲カメラは「Motion Eye camera」を搭載
●5インチと6インチの狭額縁スリムモデル「Xperia XA1」&「Xperia XA1 Ultra」
ミドルレンジに向けた「Xperia XA」シリーズにも新モデルが登場。5インチ(720×1280ドット)の「Xperia XA1」と6インチ(1080×1920ドット)の「Xperia XA1 Ultra」の2モデルがラインアップされています。▲ミドルレンジも最新モデルが登場
Xperia XA1は、CPUにMediaTek製の helio P20(オクタコア)を採用。メモリーは3GBで内蔵ストレージは32GBとなっています。デザインで特徴的なのが左右のベゼルが狭い狭額縁モデルということ。前モデル同様、指紋認証センサーは搭載していませんが、幅67mmとスリムなデザインで、手にフィットしやすく使いやすいのがポイントです。
▲手になじんで使いやすい5インチモデルのXperia XA1
▲背面は継ぎ目がなくスッキリとしたデザイン
▲左右のベゼルが狭く、67mmのスリムさを実現している
もう一方のXperia XA1 Ultraは、6インチのいわゆるファブレットモデル。CPUはXA1と同じですが、メモリーは4GB、内蔵ストレージは32GBもしくは64GBとなっています。
6インチと大型のディスプレーですが、狭額縁のため横幅は79mm。さすがに片手で操作をするには大きいですが、一般的な男性の手なら無理なくグリップできるレベルです。
▲片手で扱うにはちょっと大きい6インチのXperia XA1 Ultra
▲こちらもXA1同様フラットなデザイン
▲左右の狭額縁なので6インチでも本体幅は79mm
カメラ機能はどちらもメインカメラが2300万画素。XZ Premiumに採用された「Motion Eye camera」は非搭載ですが、ハイブリッドAFによる高速なオートフォーカスなどに対応しています。
またXperia XA1 Ultraはインカメラが1600万画素と高解像度なので、自撮りする機械が多いユーザーにもオススメです。
▲カメラ機能はXA1、XA1 Ultraともに2300万画素
発売時期や価格、日本への投入などは不明ですが、これまでもハイエンドモデルは日本で発売されているので、Xperia XZ Premiumあたりは期待したいところです。