AIのがん治療提案がさらに向上・二人羽織り型ロボットアーム・SpaceX、ドラゴン補給船も再利用 #egjp 週末版82

足の動きに連動させるのはいいけど、かえって集中できなさそう

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2017年06月5日, 午前 07:30 in weekend
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拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお伝えします。今回は「Watsonががん治療提案の精度を更に向上」「二人羽織り型ロボットアーム」「SpaceX、ドラゴン補給船も再利用」などをまとめました。

IBMのAI、Watson、さらにがん治療の精度を増す

アメリカ臨床腫瘍学会の年次総会で、IBMが開発するAI、Watsonを使ったがん治療方の提案精度がさらにましていることが報告されました。インドで行われた調査によると、腫瘍治療向けに鍛えられたWatson for Oncologyの治療提案推奨内容はすでに肺がんで96%、直腸がんで93%、大腸がんは81%の医師の推奨内容と一致するまでになっているとのこと。さらにタイでは、結腸直腸がんや肺がん、胃がん、乳がんでもインドでの調査と同程度の医師の治療推奨内容との一致がみられたとのこと。

Watson for Oncologyは米メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターで鍛え上げられた認知コンピューティングシステムであり、患者の医療記録から適切な情報を吸い出し治療計画のパーソナライズを実施します。提案される治療方法にはその提案を裏付ける関連論文などを添付することもでき、最新の研究を提示することで、医師が患者の治療に最適な道筋を見つけやすくする役割を果たします。

[Image : Shutterstock / Maksym Dykha]
[Source :
ASCO(1), (2), (3)]

New York Times、GoogleのAIによるコメント管理を強化

5月31日、New York Timesは編集者の早期退職を募集し、現場を駆け回る記者にそのリソースを割くと発表しました。その際、2003年にいわゆる社内監視役として導入されたパブリックエディター制度も廃止することが発表され、今後は電子版のコメント欄を強化することで代用していくとされました。

パブリックエディター制度はもともと、2003年に発生した同紙記者ジェイソン・ブレアによる記事捏造・盗用事件が発端となって設けられたもの。しかし発行人のアーサー・サルツバーガー・ジュニア氏は「近年はインターネット上の読者がSNSなどを通じて監視役の役割を果たすようになった」として、今後は電子版記事へのコメント機能を拡充するとしていました。

New York Timesのコメント機能は、Google JigsawのカンバセーションAIを使って運用されており、トローリングやヘイト発言、くだらない書き込みを見つけてフラグを立てるようになっています。現在はまだ全体の1割ほどの記事でしか使われていませんが、今後ほぼすべての記事に適用するとのこと。

[Image : Mario Tama via Getty Images]
[Source :
HuffPost]

東大、足で操作する二人羽織型ロボット腕を開発

 
東京大学の稲見・檜山研究室が、二人羽織りスタイルのウェアラブルロボットアーム「MetaLimbs」
を開発しました。ランドセルから腕が生えたような格好のロボットアームを背負い、足の動きでアームを操作することが可能。猫の手ならぬロボットアームを使い、腕が2本では足りないような日常作業を快適にすることができるとのこと。

アームの操作は、膝の部分と足の甲の部分に装着したトラッカーで行います。また足の指の動きに合わせてアームの指の部分が制御されます。また指には触覚フィードバック機能があり、ロボットの指に何かが触れればそれが足の指に伝えられて、感知することができるとのこと。

この技術は7月31日からロサンゼルスで開催されるSIGGRAPH 2017 で公開されます。
[Image : University of Tokyo]
[Source :
SIGGRAPH 2017]

ハーバード大学がマラソンをより速く走れるロボットパンツを開発

ハーバード大学の研究チームが、腰から足の動きをアシストしてランニング時のエネルギー消費をおよそ5.4%削減するロボットパンツを開発しました。過去にスタンフォード大学が開発した外骨格スーツをリファレンスとして、走るための力を直接アシストするのでなく、僅かに後方へと導くようにして走る速度を上げるとのこと。

チームは、自然界の動物を模倣するのが必ずしも最適というわけではない、という考え型を取り入れる必要があるとしており、ランニングだけでなく様々な場面でこのロボットパンツが使えるかテストするとのこと。

なお、この研究はDARPA Warrior Web programをはじめ全米科学財団、サムスンなどが資金提供しており、アマチュアアスリートの能力向上や、アスリートが怪我から復帰する際の負担軽減といった使い方が考えられています。

[Image : Harvard SEAS]
[Source :
Harvard]

SpaceX、ドラゴン補給船の再利用に初成功

SpaceXがロケット打ち上げ全体のコスト削減のために再利用を考えているのは第1段ブースターだけではありません。この週末に打ち上げたFalcon9ロケットでは初めての再利用ドラゴン補給船が用いられていました。

今回始めて再利用されたドラゴン補給船は2014年9月に使用された機体。補給船の再利用はFalcon 9ロケットほど難しくはなく、設計上は合計3度までの打ち上げに耐えられることになっています。このことはドラゴン宇宙船での有人ミッションが実現したときにとくに重要となります。

SpaceXはまた、今回の打ち上げでも第1段ブースターの回収を成功させています。もはや成功して当たり前とすら思わせるところまで来ています。SpaceXはFalcon 9ロケットをすべて再利用できるようにすることをもくろんでおり、イーロン・マスクCEOは2018年にもそれを実現したい意向です。

ただしすべてリサイクルが可能となれば、打ち上げにかかるコストこそ下がるものの、今度は各機体とパーツの寿命管理が重要になってきます。とくに有人宇宙飛行を手がけるにあたっては、故障が即命取りとなることも考えられます。とはいえ、それらをすべてうまくこなせばこれまでよりも低コストかつ頻繁な打ち上げが可能となるはずです。

[Image : SpaceX]
[Source :
NASA]
 
 

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