1週間の間に拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお伝えします。今回は光で動く極小ボットや人工虹彩、自動運転AIとカンガルーの関係といった話題をまとめました。
まるで人の眼のように明るさに反応する人工虹彩
この技術は液晶テレビやスマートフォンのディスプレイで視野角とコントラスト調整に用いられる仕組みに類似しており、人工虹彩ではコンタクトレンズのような形状で中心部分が光量に応じて拡縮すると、グループのArri Priimägi准教授は説明します。
グループは、この人口虹彩が最終的には眼球へのインプラント用途で実用化することを考えています。ただしそれには光量が少ない場合への感度をさらに高める必要があるとのこと。それまではカメラ入り義眼「アイボーグ」で我慢するほかなさそうです。
[Source : Tampere University of Technology]
光を当てると這いまわるロボット
研究者らは、この動きを利用して通常なら除去しづらい太陽光パネル内に入り込んだ砂ぼこりの除去なども可能と考え実験も実施しています。結果は上々とのことで、特に砂漠地帯の太陽光発電所などでは、この「ボット」たちが常にパネル表面をきれいに保つために役立つかもしれません。
[Source : TU Eindhoven]
ボルボの自動運転テストカー、カンガルーの認識に苦戦
カンガルーは、オーストラリア国内では度々自動車との衝突事故を引き起こす動物。自動運転車にとっては必ず認識できなければならない相手です。ボルボは2021年までにオーストラリアに自動運転車を製品投入したいとしており、NVIDIAなどとともに開発を進めるとしています。
[Source : ABC]
Raspberry Pi 3に搭載可能なAIをマイクロソフトが開発
このAIはたとえばスプリンクラーや医療用のインプラント、土壌センサーなどに搭載されることを想定しており、スプリンクラーなら、画像センサーにリスが映ったときにそれを追い払うために水をまき始めるといった動作が可能とのこと。
そういえば、容量や処理能力の小さなコンピューターで動くソフトウェアを作るのは、初期マイクロソフトのお家芸ともいえるものでした。
[Source : Microsoft]
超省エネな温度センサー
温度センサー内のトランジスターで発生するゲート漏れ電流を、逆にセンサーの電源として利用。さらにセンサーが温度をデジタル値に変換する際にかかる消費電力を低減することで、従来の628倍もも低消費電力化が可能になったとのこと。
出来上がった温度センサーの動作範囲は-20度~40度の範囲で動作し、ゆくゆくはウェアラブル製品や環境モニタリング/家庭モニタリングシステムなどでの実用化が想定されます。
[Source : Scientific Reports]