ランサムウェアWannaCry感染を食い止めたヒーローをFBIが逮捕。別のマルウェア開発配布容疑

セキュリティ研究者らからは無実との声も

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2017年08月4日, 午後 06:30 in Security
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Marcus Hutchins, digital security researcher for Kryptos Logic, poses for a photograph in front of his computer in his bedroom in Ilfracombe, U.K., on Tuesday, July 4, 2017. Hutchins, the 23-year-old who saved the world from a devastating cyberattack in May was asleep in his bed in the English seaside town of Ilfracombe last week after a night of partying when another online extortion campaign spread across the globe. Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg via Getty Images
英国のセキュリティ研究者でセキュリティ情報ブログMalwareTechを運営する、Marcus Hutchins氏がFBIに逮捕されました。Hutchins氏は今年前半に世界的な感染でテレビなどでも報じられたランサムウェア「WannaCry」の動作を停止させる、いわゆるキルスイッチを発見したことでヒーローとされた人物です。

Hutchins氏は5月にWannaCryのコードからその動作が特定の未登録ウェブドメイン名に依存しており、そのドメイン名を単に登録するだけでWannaCryが活動を停止することを発見しました。結局はその後キルスイッチドメインを回避する亜種なども現れているので油断はできませんが、少なくともHutchins氏がこのとき、後におこったであろう多くの感染被害を食い止めたことは間違いありません。

8月2日、Hutchins氏は有名なセキュリティカンファレンスDefConに出席するため、米ラスベガスに滞在中でした。そこへFBIが現れ、Hutchins氏の身柄を拘束したとのこと。米国法務省が発表したその容疑は2014~2015年にかけて世界の金融機関をターゲットとしたトロイの木馬「Kronos」の開発と拡散に関与した疑いとのこと。

ただ、Kronosの開発にHutchins氏が関わっていたかについては疑問を呈する声も、セキュリティ界隈で上がっています。というのも、このマルウェアが現れた2014年7月にHutchins氏がKronosのサンプルコードを探しているとするツイートを残していたから。



ただ、ツイートだけでは単に自作自演の可能性もあり、真相がどうだったかは今後の捜査を見守るほかなさそうです。

ちなみに、Hutchins氏の知人が逮捕容疑と居場所を面会しようとしたところ、すでに拘置所からは移送されており、移送先もわからずじまいだったとのこと。しかしその後、FBIのラスベガスオフィスにいることが明らかになっています。



[Image : Bloomberg via Getty Images]

 
 

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