WebVRはもともとMozillaに所属していたVladimir Vukicevicらがその構想を打ち出し、開発を始めた技術。ところがその後VukicevicがゲームエンジンのUnityに移ったことでFirefoxでの開発は停滞することになりました。
そして、最近のVR/ARの急成長ぶりは御存知のとおり。Daydreamヘッドセットを持つGoogleは今年2月にChromeブラウザーをWebVRに対応させ、Holorlensを擁するマイクロソフトも4月にEdgeブラウザーを対応させています。
本来なら"本家"だったはずのMozillaはやや遅れたものの、7月中旬には開発ロードマップでFirefox 55でのWebVR対応を明らかにしており、ようやく8月8日にリリースの運びとなりました。
Firefox 55はWebVRの他にも任意のエリア/表示エリア全体/ページ全体を手軽に取得できるスクリーンショット機能を標準搭載したほか、マルチスレッド動作を司るe10sの微調整、さらにインストーラーの64bit化など細かい修正を含みます。
ただし、スクリーンショット機能は8月8日配布のFirefox 55すべてには含まれず、徐々にユーザーを拡大するロールアウト方式の提供になるとのこと。すでにスクリーンショットの拡張機能を利用している人は、組み込みのスクリーンショットが来るまで、そのまま使い続けるのが正解です。