Planet earth from the space at night . Some elements of this image furnished by NASA
 
米科学誌BioScienceが、気候変動が脅威として人類の存亡を脅かしつつあるという緊急警告を発表しました。この警告にはこの世界184か国から1万5000人以上の科学者が署名しています。

「人類への警告」は25年前の1992年にも1700人の科学者が署名して発表されていますが、今回は現状を分析し「さらに状況が悪化しているため、すぐに行動を起こさなければ手遅れになる」としています。森林破壊、大気汚染、オゾン層破壊、温暖化etc... 人類の豊かな生活のために、地球は大きな代償を支払い続けています。常日ごろ報道されているように、気候変動や環境破壊に対して我々は大きな改善策を打ち出せているかといえば、決してそうはなっていません。

BioScience誌に掲載されたメッセージは「悲惨」というひとことに集約され、科学者らは「予見された問題に対して我々は十分な進歩もできず、あろうことかそのほとんどでさらに悪化させてしまっている」としています。そして「我々がこの"失敗への道"から抜け出せなくなるのは時間の問題だ」とまとめました。

たしかに、たとえば飲み水すら満足に得られない地域の問題から人口爆発まで、現在も解決されないままの問題はいたるところにあります。唯一、改善が目に見えるのはオゾンホールの縮小かもしれません。ただそれも完全になくなったわけではなく、まだそこに存在しています。

科学者たちもまだ希望を捨ててしまったわけではありません。この「もうすぐ抜け出せなく破滅への道」の行き先を変えるために、13項目の対策を提言しています。この低減には環境に配慮した技術の開発、自然保護区の指定拡大、さらに消費習慣を変えるための経済政策の導入などが含まれます。

そして、科学者らは「追跡可能で実用的な環境改善ソリューションを開発し、世界のリーダーたちに環境改善への動機と需要を与える」ための協力体制を構築すると発表しました。

日々の生活に追われるわれわれ一般市民にとっては、環境問題など対岸の火事のように思えるものです。ただ地球規模で改善をしていくには科学者や企業、政府だけでなく、少しずつでも一人ひとりが協力していく必要がありそうです。