ASUSが12月8日に発売したZenFone 4 Max(ZC520KL)。先代ZenFone 3 Maxと同様に4100mAhの大容量バッテリーを搭載した端末です。
Snapdragon 430にデュアルカメラを搭載、4G+3GのDSDSに対応するなど前モデルからの仕様が強化されつつ、2万4800円と低価格を実現しているのが特徴です。
シンプルな外観の5.2インチ端末
画面サイズは5.2インチ。流行りの18:9ディスプレイではありませんが、大型端末に慣れてしまったせいか、かなりコンパクトに感じます。指紋センサーはZenFone 4同様に前面に配置されています。背面にはデュアルカメラ搭載。1300万画素の標準カメラと500万画素 広角カメラの組み合わせです。
底面にあるのは残念ながらUSB Type-CではなくmicroUSB。ミドル端末もそろそろUSB Type-Cに移行してほしいところです。なお、3.5mmジャックは上面にあります。
低価格なミドルクラス端末ながら、4G+3GのDSDSに対応しているのも特徴。しかもDSDS対応機では片側のスロットがmicroSDと排他利用になっているものが多いですが、ZenFone 4 Maxはそれぞれが独立しており、DSDSと同時にmicroSDも利用可能です。
LTEの対応バンドは下記。
- FDDD-LTE : B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B26/B28
- TD-LTE : B38/B41
4100mAhの大容量バッテリーは実測で15時間の動画再生が可能
ZenFone 4 Maxと言えばやっぱり大容量バッテリー。ということで、満充電の状態からYouTubeを何時間再生し続けられるのか確認してみました。23時29分から開始して、0%になったのが翌日の14時59分。途中30分ほど再生が停止していた時間がありますが、それを差し引いてもおよそ15時間とかなりの長持ちぶり。通常の使用でも丸1日持ちそうです。
この大容量バッテリーを活かし、他の端末へモバイルバッテリのように給電を行うリバースチャージモードも搭載しています。
使用方法は、付属のOTGケーブルで他の端末と接続。ZenFone 4 Max側でリバースチャージモードを選ぶだけ。
給電能力を計ってみたところ、4.6V/0.9Aほど。急速充電ではありませんが、他のモバイルバッテリとそん色なく、緊急時に使う分には十分ではないでしょうか。
このほか、搭載されているPowerMasterメニューから、バッテリーの消費の多いアプリを特定したり、節電モードを設定することが可能。なお、左上の「2x寿命」はバッテリーの充電容量を抑えることでバッテリー寿命を最大2倍まで延ばすもの。端末の使用時間が延びるわけではありません。
デュアルカメラはOIS非搭載
ZenFone 4 Maxのデュアルカメラは、標準と広角をアプリ上から切り替えて使います。アプリ自体は以前にレビューしたZenFone 4と同じもののように見えます。標準が1300万画素、広角側が500万画素となっており、フォーカスやシャッターのレスポンスはとても速いです。ただ、光学式手ブレ補正(OIS)は非搭載。シャッター速度が長くなりがちな室内や暗所はやや苦手な印象を受けました。
なお、インカメラはデュアルではありませんが、フラッシュを搭載。美肌モードや背景をぼかすポートレートモードでの撮影にも対応します。
ベンチマーク結果
動作もサクサクとしており、特に引っかかりを感じることはありません。ベンチマークの結果は下記の通り。同じくSnapragon 430を搭載するZenFone 3 Laserのスコアを並べています。ベンチマークソフト | ZenFone 4 Max | ZenFone 3 Laser |
AnTuTu | 42958 | 44101 |
GeekBench4 シングル | 656 | 640 |
GeekBench4 マルチ | 2525 | 3047 |
3DMark | 296 | 294 |
ほぼ同じ仕様だけあり、ベンチマークも同等の結果となっています。
まとめ
5GHz帯のWi-Fiに非対応なのが残念ですが、それが気にならないのであれば、1日使えるバッテリやmicroSDと併用できるDSDS、広角撮影も可能なデュアルカメラなど、2万円台の端末としては盛りだくさんの内容です。メイン機としてはもちろん、モバイルバッテリ代わりのサブ機としても活用出来そうな端末と感じました。