数年前まではマグネット式のMagSafeが主流で、すべてのMacBookがこれを採用していました。しかしいまやMagSafeを採用し続けているのはMacBook Airのみとなり、その他のMacBookのアダプタ形状はUSB Type-Cになってしまいました。
したがって、MacBookシリーズを何代も乗り継いできた人にによってはMagSafeタイプのACアダプタが数個ほど余っていることもありえます。そのような人をターゲットとした、MafsafeをPD対応のUSB Type-Cに変換してしまうアダプタ「ELECJET AnyWatt One」が、日本でも代理店経由で入手可能となっています。
AnyWatt Oneはもともと2017年にKickstarterで資金調達を行っていた製品。この手の製品にしてはめずらしく、スケジュール通り2017年9月に出荷が開始されていたようです。
形状的には四角い筒状の本体からUSB Type-Cケーブルが伸びたもの。
端にはMagSafe用の端子があります。
MagSafe、MagSafe 2とも利用可能ですが、MagSafeを使う場合は少し押し込み気味にするようにとのこと。プラグはT字型、L字型のどちらでも使えます。
出力は5V@3A 9V@3A 12V@3A 15V@3A 20V@2.25A。ただ、MagsSafeアダプタは20V出力をサポートしていないので、実質的には20V@2.25A出力は使えません。
Magsafeで使えない20Vがある理由は、Lenovoの角型プラグ対応バージョンも存在するため。LenovoのACアダプタは20V出力対応なので、AnyWatt Oneの20V@2.25A出力が使えます。
▲角型タイプ。(画像はELEJECT公式サイトより)。
※訂正:初掲時、丸型プラグへの変換アダプタが付属するとしていましたが、製品版には付属しないとのこと。訂正しお詫び申し上げます。
実際に45WのMagSafe 2で使ってみたところ、当然ですが問題なく充電できました。AnyWatt One、MagSafeアダプタとも、特に過熱するようなこともありませんでした。
▲USB PD(18W)対応のPixel 2 XLで9Vの給電を確認
なお、公式サイトの情報によると、45WのMagSafe/MagSafe 2アダプタでは、15インチMacBook Proの充電はサポートしていないとのこと。これは87Wが必要なため、さすがに出力不足なのでしょう。
▲45Wアダプタでは15インチMacBook Proはサポート外(ELECJET 公式サイトより)
MagSafeのマグネットコネクタなら、足を引っかけた場合などにコネクタが外れ、充電している機器の落下やUSBポート破損の心配が減るのもメリットです。もっとも、Nintendo Switchやスマートフォンだと軽すぎて外れる前に机から落ちそうですが。
現在、公式サイト(日本への発送にも対応)で販売しているほか、日本のAmazonでも(C-Forceブランドの)正規代理店品として販売が開始されています。Amazonでの価格は3000円+送料。
マグネット式のMagSafe部分のメリット以外にも、MacBook AirやLenovoのPCを使用しており、出先でもそれを使ってスマートフォンなどを充電したい、家に余っている対応アダプタを有効活用したいという人には、便利に使えそうなデバイスです。