交通パスを皮膚下に埋めたバイオハッカー、チップ機能無効措置を不服として訴訟を起こす

インストール系肉体改造

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年02月16日, 午後 05:00 in Medicine
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Bionic chip (processor) implant in female human body - future technology and cybernetics concept
シドニー在住のバイオハッカーが、交通パスカードから取り出したICチップを体内に埋め込んで旅行に出かけようとしたところ、ニューサウスウェールズ州当局にチップを無効化されてしまいました。理由は利用規定にある「カードを改変してはならない」という条項に触れたためとのこと。しかし、バイオハッカーはこれを不服として交通機関を相手取り訴訟を起こそうとしています。シドニーでBioFoundryと称するバイオハッキング施設を経営するMeow-Ludo Disco Gamma Meow-Meow氏(本名)は、2017年4月に交通パスカードのICチップを取り出し、生体適合性樹脂で包んで左手の皮膚下へと埋め込みました。

このバイオハッキングは話題となり、それを関知したニューサウスウェールズ州当局は、ただちにこのパスカードを無効にしようとしました。ところがカードの登録名がフルネームでじゃなかったため対応が遅れ、つい最近まで、Meow-Meow氏はいくつかの交通機関を左手をかざすだけで利用できていました。

ようやく当局がチップを無効化したのは、Meow-Meow氏が米国での「サイボーグに関する権利と規制」についてのコンベンションに参加した帰り道のことでした。彼はこの件を"皮肉で笑える"出来事だったとしています。

Meow-Meow氏は「これは過去に例を見ない訴訟になるし、バイオハッキング技術に関連する法律が整備されるきっかけになるかもしれない」と語っています。ちなみにMeow-Meow氏の体には交通パスカード以外にも2つのチップが埋め込まれており、うちひとつには彼に関する重要書類を保管しているとのこと。

体内にICカード(の機能)埋め込むことが違法か適法かということ以前に、すでにこういうバイオハッキングが起こり得るということに対して、明らかにまだ法律は準備ができていない状態です。しかし、大きく解釈をすれば、あらゆる手術行為はバイオハッキングだという考え方もできるわけで、もしかするとこの訴訟は線引きの難しい問題を扱うことになるのかもしれません。



 
 

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