格安SIMを提供するトーンモバイルは、同社の家族見守り機能である「TONEファミリー」に対応した、iPhone向けSIM及び通信サービス「TONE SIM(for iPhone)を提供すると発表しました。4月20日よりオンラインにて事前受付を開始し、4月上旬よりSIMの販売を開始します。対応機種は、iPhone 5s/5c以降(iOS 10以降)のSIMフリー版、ドコモ版、SIMロック解除済みのau版とソフトバンク版です。
iPhoneの中古市場に照準を合わせたサービス
▲「TOME SIM(for iPhone)」
TOME SIM(for iPhone)は、機種変更などにより使われていないiPhoneやiPhoneの中古端末市場が活性化していることを受け、格安SIMをiPhoneに挿入して使用することをターゲットとしたサービスとのこと。
これまでは、親が子どもにiPhoneを使わせたくてもAndroidスマホに比べてコスト面のハードルが高い状況でした。しかしそのiPhoneも毎年新モデルが発売されるとともに中古市場の流通量が増え、比較的安価で中古が入手できるようになってきています。
トーンモバイルのグループ会社には、中古買取・販売で好調な「イオシス」が名を連ねており、中古のiPhoneで同社のSIMを使用できることがシナジー効果を発揮すると同社は語りました。
TOME SIM(for iPhone)の利用料金は500~600kbpsの通信量無制限とTONEファミリーがセットになって月額1500円。
家族見守りサービス「TONEファミリー」とは
主に子どもに持たせたスマートフォンに制限をかけたり、現在位置を親が持っている端末に通知する機能を搭載したサービスが「TONEファミリー」です。
これまで、同社のAndroidスマホ「m17」で提供されていたサービスですが、独自のシステム群を導入したことで、iPhoneにも提供が可能となりました。「TONEコントロールエンジン」と名付けられたシステムは、iPhoneに専用アプリをインストールすることで、使用できるアプリやアクセスするWEBサイトの管理が可能になります。
年齢ごとに使用可能なアプリを設定することも可能で、ポケモンGOを9歳以上、InstagramやFacebookを12歳以上と設定すれば、仮に使用する子どもが8歳の場合なら、どれも使えなくなります。また9歳になればこのうちポケモンGOだけが使えるようになるといった具合です。
TONEファミリーは、TONE SIMアプリをインストールした子供のiPhoneと親のスマホをひも付けることで、親のスマホから制限を掛けることができます。また、子供がTONE SIMアプリを削除すると通信ができなくなるので、子ども自身が制限を解除することを抑制しています。