Galaxy S9とS9+のカメラ機能を見る。注目の機械式絞りに加え、強力なノイズ低減なども注目

ノイズ低減はなんと「12ショット合成」にまで強化

小山安博(Yasuhiro Koyama)
小山安博(Yasuhiro Koyama)
2018年02月26日, 午前 05:00 in Samsung
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サムスン電子から本日発表された、新型スマートフォン『Galaxy S9』と『Galaxy S9+』。18.5:9という縦長のインフィニティディスプレイを採用し、最新のSoCやギガビットLTE、IP68の防水防塵性能、400GBまでのmicroSDカード対応、高速ワイヤレス充電など、Galaxy S8シリーズやNote8で搭載された機能を踏襲し、あるいはより強化したことで、完成度がさらに高まったモデルだ。


▲Galaxy S9。カラーは4色を用意


▲S9+は背面デュアルカメラを搭載。指紋センサーの位置も工夫し、さらに使いやすくなったという


そのS9シリーズで注目点の1つとなるのが、カメラ機能だ。新しくDRAM搭載型の高速なデュアルピクセルCMOSセンサーを搭載したことで、960コマ/秒(fps)のスーパースローモーション撮影が可能になった。通常速度の動画撮影中に、スーパースローモーションを挿入するような形での撮影が可能となる。

基本的な機能としてはソニーモバイルがXperia XZs以降のシリーズで搭載した機能と同等となるが、サムスンならではの工夫が入ったものとなっている。

▲スーパースローモーションのデモ


センサーに関しては非公表だが、スペックを見る限りはソニー製のセンサーを採用しているように見える。960fpsというスペックも同じなので、あとはどういった動画機能を提供するか、という点が主なサムスン側の工夫ということになるだろう。

Galaxy S9/S9+の場合、通常の録画に織り交ぜて、指定した瞬間から960fpsで撮影をして通常の速度になる、という撮影方法が取れるようになっている。このため、狙った瞬間をスローで撮影する用途に向いている。


▲Galaxy S9+のカメラ部をアップで。物理絞りは上側のモジュールにのみ搭載する


もう一つの大きな注目点は、両機種ともに物理的な絞りを搭載した点。といっても、一眼レフのレンズのような虹彩絞りではなく、開口部を2段階に絞るだけなので、F1.5(解放)とF2.4(絞った状態)という2段階しか設定できない。

とはいえ、開放ではF2.4に対して約2段分明るくなるF1.5という大口径レンズとなり、暗所での撮影に威力を発揮する。実際にカメラをのぞき込むと、カメラの前面で絞りが変動するのが見えるのが面白い。



▲プロモードでは絞りを手動で変更できる。2段階しかないので、プレビュー部右下にあるF1.5(F2.4)のアイコンをタップすることで切り替わる


なお、オートモードでは1ルクスを境に自動で絞りが変動するが、プロモードでは絞り値を2種類から手動で設定できる。絞りは上述したように機械的なもののため、暗所撮影だけでなく、背景ボケを狙いたいシーンなどにて開放で撮影し、ボケ味を増すことが可能だ。ただし、絞りを搭載しているたのは2つのレンズのうち、広角側のレンズのみとなっている。

▲照度1ルクス以下で撮影した画像。Galaxy S8(上)に対してS9+(下)の方が明るく、色の再現性も高く、ノイズも少ない。マルチフレームノイズリダクションの効果は高そうだ


これに加え低照度時の画質向上に、12枚もの画像を合成することでノイズを低減する、マルチフレームノイズリダクション機能を搭載。現行モデルよりも大幅に枚数を増したことで、特に1ルクス以下という低照度環境での画質を大幅に向上させている。

ほかにも同社のAIアシスタント『Bixby』で画面内のテキストをリアルタイムに翻訳する機能や、自身の顔を3Dアバター化して、絵文字としてSMSなどで利用する新機能『AR Emoji』といった、カメラを活用した新たな使い方の提案も盛り込んでいる。

▲Bixbyの翻訳機能。カメラを向けるだけでテキストを翻訳してくれる


▲AR Emojiは自撮りした顔を使ってアバターを作成。それを絵文字として活用できる

このようにGalaxy S9シリーズのカメラ部は、様々な面で強化がなされたもの。一般的なスマートフォンやコンパクトデジカメのようなNDフィルター(光量を減少させるフィルター)方式ではなく、2段階とはいえ機械式絞りを搭載するなど、従来のスマートフォンを超えようとするユニークな機能を搭載し、メーカーとしての工夫を見せている。

また電子的な要素が大きな機能でも、マルチフレームノイズリダクションなど、従来は専用デジカメが有利だった機能をキャッチアップすることで、従来のスマートフォンカメラが苦手なシーンに対処しようという工夫が感じられるものとなっているのだ。

 
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