KDDIの高橋誠・新社長は4月5日に就任会見を開催。5G時代を見据えた200億円ファンドの設立や、QRコード決済への参入も表明しました。

●5Gは「共創」重視

高橋社長は冒頭「5G、IoT、AI等の大変革時代に全力で取り組む」と述べる一方、かつての3G時代を振り返り、次のように語ります。



「3Gの時も今(5G)と同じような議論がされていた。ワイドCDMAが入ってきて、これからは動画が流行ると言われていた。しかし、結果的にはEメールや着うたなど、ちょっとしたデータをたくさんやりとりするのが3Gの象徴になった」

早ければ2019年にサービスインする5Gについては「低遅延・大容量が特徴だと言われているが、お客様にとってそれが重要なのかはわからない。我々にとって重要なのは、お客様目線でパートナー企業と一緒にサービスを作ることだ」とコメント。他社との協業を重視する姿勢を示します。



そこで発表したのが「KDDI Ipen Innovation Fund 3号」です。5G時代を見据え、ベンチャー企業に今後5年間で200億円規模の投資を行うとのこと。AI・IoT・ビッグデータなど、5Gとの親和性が高い技術領域に集中投資するといいます。

なお、事業共創を目指すものの、"ベンチャーは大手の色が付くのを嫌がる"という見方にも理解を示し「その会社をいかに大きくできるのかを主眼にやっている。KDDI色は出さなくても、KDDIのアセットはフルに使える」との投資スタンスを語ります。



東京・虎ノ門にはパートナー企業との連携を見据えたIoT・5GのBusiness開発拠点「KDDI DIGITAL GATE」を夏にオープン。5Gに関して他社との協業を推進する姿勢を明確にしています。

●「グッパイお財布」QRコード決済に参入

高橋社長が熱く語ったのが、キャッシュレス社会に向けた取り組みです。会見では、au WALLETプリペイドカードの新機能である「リアルタイムチャージ機能」「個人間送金」を発表。さらに、年度内を目標とするQRコード決済への参入も明言しています。なお、QRコード決済のインフラ整備については、LINE Payなど他のウォレット業者との連携も現実的だという考えを示します。

その他、スポーツマッチングサービス「Now Do」への参画も発表。一方、物議を醸した「テザリング有料化」への言及はありませんでした。