心を読む非音声AIアシスタント・民間月探査コンペが復活へ・ドローンで50もの地上絵を新発見 #egjp 週末版112

頑張れHAKUTO

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年04月8日, 午後 08:50 in Weekend
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1週間のあいだに拾いきれなかったニュースをいくつかピックアップしてお届けします。今回は「心を読む非音声AIアシスタント」「民間月探査コンペが復活へ」「ドローンが50もの地上絵を新発見」といった話題を取り上げました。

民間月探査コンペ「Lunar XPRIZE」が復活、新スポンサー募集へ

2018年1月、日本のHAKUTOとインドのチームインダスがインド宇宙研究機関(ISRO)のロケットPLSVロケット調達が不可能になったことで、2007年から10余年にわたって月を目指してきた各チームの夢は潰えたかに思われました。

しかし2017年末にも資金調達に成功していたチームHAKUTOは引き続き月を目指すと宣言し、この3月にも鳥取砂丘で月へと送る予定のローバーSORATOの試験を実施しています。

そこへ飛び込んできたのが、XPRIZEによるLunar XPRIZE再開の報。現時点では賞金を用意することはできないもののコンペティションは最後まで継続し、また賞金についても新たなスポンサーを募集したい意向です。XPRIZEは、過去10年間にわたってタイトルスポンサーを務めたGoogleに感謝を述べつつ、少なくとも5チームは2年以内に実現可能な打ち上げ契約締結にこぎつけており、これを諦めることはできないとしています。

XPRIZEのリリースによると、HAKUTOの袴田武史代表は「Google Lunar XPRIZEは世の中の宇宙への関心を高め、宇宙に関連のなかった企業を呼び込むことにも成功しました。新たな競争が宇宙産業をさらに高みへ引き上げてくれると信じる我々は、新しいLunar XPRIZEを熱烈に歓迎します」とコメントしています。

ドローンによる調査でナスカ・パルパの地上絵を新たに50個発見

地上絵といえば誰もが思い出すのがペルーにあるナスカの地上絵。しかしペルーにはナスカの近くにあるパルパという場所にも地上絵があり、一説にはナスカ文明より古いパラカス文明やトパラ文明の時代から地上絵が描かれていたとされています。

そのパルパで、ドローンを使った調査によって新たに50個もの地上絵が発見されました。これらの中にはすでに地元では知られていつつも考古学的調査が行われていなかったものも含まれています。

パルパの地上絵は平地ではなく山肌に描かれており、その多くが動物ではなく人物を描いているのが特徴。新たに発見された地上絵は保存状態が悪く、その見た目は衛星写真では発見できないほど薄い軌跡で形成されていたとのこと。ここに高解像度カメラを備えたドローンならではのメリットが生かされたというわけです。

これはドローンを使った調査の範囲を拡大すれば、まだまだ知られていない地上絵がたくさん発見される可能性が高いということ。ナスカの地上絵では2014年にグリーンピースがメッセージを表示するために侵入して踏み荒らしてしまった事件や、2018年はじめに起こったトラックの進入などが再発しないためにも、どこに何があるかを知っておくのは重要なことと言えるでしょう。

SpaceX、「ライセンス未取得」でロケット打ち上げ中継を中断

SpaceXは3月30日にイリジウムNEXT通信衛星10基の打ち上げに成功しましたが、いつものライブ中継は打ち上げから9分後、第2段ブースターの映像で途切れてしまいました。その理由は一般企業が軌道上から地球の映像/画像を撮る際には商業用リモートセンシングシステムの使用に関するライセンスの取得が必要だとアメリカ海洋大気庁(NOAA)が主張したから。

NOAAによれば今回SpaceXがライセンスを申請したのが打ち上げの4日前というタイミングであり、通常120日かかる申請処理を4日間で処理したものの完全な許可を出すことができず、けっきょく中継を中断することになったのだそう。

SpaceXに限らず、ロケットや宇宙船に搭載されたカメラから地球を含む映像をライブ中継することは最近よく行われています。そしてこれまでは、はさほど厳密にこのライセンス要項を適用していませんでした。

もしかするとFalcon Heavyの打ち上げで赤いロードスターに乗ったスターマンの背後に青々とした地球を大写しにした映像を大々的に中継して見せたことがNOAAがライセンスの厳格な適用をせざる負えなく可能性はあるかもしれません。NOAAはこれまでSpaceXのロケットにカメラが乗っていることを知らなかったとしています。

ちなみに、NOAAによるとこのライセンスは権利放棄する規定が存在しないとのこと。また現在はこの仕組みの改革を含む新しい法案が米国下院科学委員会で検討されています。

MIT、ユーザーの心を読む非音声AIアシスタントを開発中

SF小説の世界では相手の心を読む超能力者などがよく登場したりします。しかし最近ではそれが実現可能な技術として開発されつつあるようです。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者は、人が何かを頭の中で話すとそのときの神経筋信号を読み取り、音声に変換する音声ヘッドセット型デバイスを開発しました。

デバイスが読み取った信号は単語を識別するコンピューターのニューラルネットワークによって処理されます。現在のところこのシステムは時間を聞いたり、リモコンのようにテレビデバイスを操作したり、囲碁で次に打つべき手を聞いたりすることが可能な模様。

このデバイスの研究開発リーダーArnav Kapur氏は、「我々人間と機械が何らかの格好で融合し、自分の考えが内部的に拡張されたようなIA(インテリジェンス拡張)デバイスを作りたいと思いました」

この技術が実用域に達すれば、たとえばいまの完全ワイヤレスイヤホンのようなデバイスを耳につけておくだけで、何も喋らなくてもスマートスピーカーが音楽をかけたり、天気やニュースを読み上げてくれたりするようになるのかもしれません。また、何らかの理由で声が出せない人が使えるAIアシスタントとしても、活用方法が広がりそうです。

Spotifyが車載用音楽プレーヤーを発表する?

先日4月3日にニューヨーク証券取引所に上場し、公開企業になったSpotifyが、何やら新しいハードウェア製品を開発しているようです。インターネット掲示板サイトRedditに複数のユーザーが投稿した内容によると、Spotifyは現在一部のユーザーに謎のデバイスのオファーを送っており、そのデバイスは4G通信機能を搭載し月額12.99~14.99ドルで使用可能になる予定とのこと。

このデバイスの話題はSpotifyのサポートフォーラムにも投稿されましたが、フォーラムの管理者そのような新製品の情報は得ていないとしました。ただ、オファーのスクリーンショットはそのデバイスが自動車のコンソールに取り付けられ「Hey Spotify, play my discover weekly 」という吹き出しが添えられていることから音声制御をサポートしていることは間違いなさそう。Spotifyは3月、モバイルアプリに音声コントロール機能を取り込むと伝えられていました。

また、オファーを受け取った人が複数いるということは、実際に何らかの製品が開発されている事は間違いありません。Spotifyは4月24日にニューヨークでイベントを開催すると告知しており、そこで「ニュース発表」が予定されています。オファーの内容から予想されるのはアップルのHomePodやアマゾンのEchoのようなスマートスピーカー製品、もしくは車載用の音声コントロー付きSpotify再生デバイスの予想があがっています。

なお、Business Insiderなどはこのデバイスがアマゾンの音声AIアシスタントAlexaを搭載すると報じているものの、それだと単なるEchoデバイスになってしまいそう。ここはやはりSpotify独自の音声AIが搭載されると予想しておくほうが、音楽ファンとしては楽しみに24日を待てそうな気がします。

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