高音質で再生時間も長いレコード「HD Vinyl」2019年にも発売へ。従来のアナログプレーヤーで再生可能

古くて新しいメディアに再生

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年04月18日, 午後 12:15 in av
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A close up shot of a running record player spinning out some music, dramatically lit with orange light.  Horizontal with copy space.
アナログレコードが現在の形になってもう100年以上が過ぎましたが、その製造工程は大きくは変化していません。しかし、オーストリアを拠点とするRebeat Innovationは、2016年に欧州で取得された特許技術を用いて、片面の再生時間を約40%長く、振幅レンジも30%拡大した高音質(High Definition)なレコードを製造しようとしています。このアナログ盤はもちろん、従来のターンテーブルで再生することが可能です。この高音質レコード「HD Vinyl」は、音声をデジタル処理によってレコードの溝を3Dマッピングし、それをレーザーで原盤にエッチング処理することでより正確に、損失を少なくして高品質なサウンドを再生可能とします。また高精度な溝の作成が可能になることで、再生時間も長く取ることができるわけです。さらにこの方式を使えばさらに従来の製造工程で使用される化学薬品も不要になるとしています。

Rebeat Innovationは2016年にこの特許技術のために480万ドル(約5億円)を調達し、60万ドルを投じてレーザーシステムを準備中。ただし納入は7月頃になるとのこと。そこから"先行プレス"となるテストスタンパーを製造して、10月にデトロイトで開催予定のアナログレコード業界のカンファレンスに出展する計画をしています。そして、2019年にはレコードショップにこのHDレコードが並ぶと予想されます。
純粋に音声データだけを見れば、劣化のないデジタル方式に優るものはないかもしれません。しかし、レコードが持つ独特の雰囲気だけでなく、音質にこだわる人であってもアナログ盤の音に惹かれるところがあるのは事実です。

また新しいHD Vinylがいままでのプレーヤーでもより明らかな音質の向上があるならば、じわじわと増えつつあるアナログ盤の売り上げにも影響を与えかもしれず、レコードコレクターはまた最初からカタログを揃え直す修行に励むことになるかもしれません。

 
 

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