2016年にNokiaはフランスのヘルスケア機器メーカーWithingsを買収、2017年にはWithingsブランドをNokiaブランドに統合し、ヘルスケア部門であるNokia Healthを強化しました。しかし現在、Nokiaはそのヘルケア部門の売却を検討しており、すでにGoogleを含む数社からオファーがあるとのことです。

Nokiaは2月にヘルスケア部門の戦略的見直しを発表。同時にヘルスケア部門についての社内メモが流出していました。この中で、ヘルケア部門が拡大する余地はないとの記述もあり、直接的には触れられていないものの、売却も視野に入れていたようです。

フランスのメディアLesEchosによると、すでにフランス企業2社を含む数社から買収提案を受けており、その中の1社にGoogleのハードウェア部門に統合されたNestが含まれているとのこと。

ただ、フランス政府はNokiaに対し、フランス企業への売却を求めているとのことです。これは、現在のNokia Healthの主力となっている旧Withingsが、もともとフランス企業であり、個人情報を含むデータの流出を懸念してのこと。フィットネストラッカーやウェアラブル製品に詳しいメディアWAREABLEによると、フランスはAIに注力する方針を打ち出しており、この取組を強化するためにも、Nokia Healthの持つデータを活用したいとの思惑があるとしています。

フィンランド企業のNokiaの方針に、フランス政府が介入できるのかは定かではありませんが、Withings買収の際になんらかの条件がついていた可能性もあります。ともあれ、この方針のため、Googleによる買収は難しそうではありますが、Googleは1月にフランスにAI研究センターを立ち上げると発表しています。この件とフランス企業への投資などを条件にフランス政府を納得させることはできるかもしれません。

いずれにしろ、まだ買収が決まったわけではなく、そういった動きがあるという段階です。ただヘルスケア部門を縮小する方針なのは間違いがなさそうなので、日本でも発売されたばかりのNokia Sleepが、Nokia Health最後の製品になるかもしれません。