ロサンゼルス市長のエリック・ガルセッティ氏が、ポート・オブ・ロサンゼルスでSpaceXの巨大ロケット「BFR」の建設を開始すると公表しました。

BFRは全長348mもあり、50トンのペイロードを搭載可能で、将来の火星有人探査への使用が計画されている次世代ロケットです。

SpaceXはこの3月、ポート・オブ・ロサンゼルスにある18エーカー(約7万3000m2)の敷地に30年間の賃貸借契約を結びました。SpaceXは土地の利用名目に「最先端の製造施設」を作るとしており、Ars Technicaによればすでにその敷地に資材を運び込みつつあります

なぜこのような場所にロケット建設施設をおくのかといえば、それはBFRの大きさと海が目の前にあるということが関係しています。現行のFalcon 9およびFalcon Heavyロケットならば、ホーソンにあるSpaceXの工場からパーツごとに陸送できる大きさですが、BFRほどになるとそれもなかなか困難。というわけで、巨大なロケットを(いくつかに分割はするであろうものの)、すぐに海上輸送できるポート・オブ・ロサンゼルスが適しているというわけです。

SpaceX社長のグウィン・ショットウェル氏は「ポート・オブ・ロサンゼルスはBFRの建設を開始し、人類を他の惑星に到達させるというわれわれのミッションの実行に重要な役割をはたすことになります。われわれの次世代ロケットおよび宇宙船であるBFRはクルーと物資を月、火星そしてその向こうへと運んでくれることでしょう」と声明を発表しました。

SpaceXはBFRを月や火星への探査用としてだけでなく、地球上のあらゆる主要都市間を1時間以内で結ぶ宇宙旅客システムとしても運用するコンセプトを発表済みです。ただし、それを実行するには、いくつかの厳しいテストが待ち受けています。

イーロン・マスクCEOは2019年にBFRの最初の試験を実施したいとしていますが、いつものとおりならその予定は遅れることになるはずです。