片手が不自由でも料理を楽しめる「片手でクッキング」料理体験レポート

作りやすく食べやすいメニューは、自炊にチャレンジするきっかけにもなるかも?

Hirotaka Totsu
Hirotaka Totsu
2018年05月7日, 午前 11:30 in cooking
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東京ガスは、共生社会・地域発展に向けた取り組みの一環として、社会福祉法人 横浜市リハビリテーション事業団が監修した冊子「片手でクッキング」の配布を開始しました。配布にあたって実際に冊子の献立を片手だけで料理を行う体験会も開催。筆者も体験してきました。

今回のメニューは、「片手でクッキング」から「鶏肉の炭火焼風とグリル野菜」と「ツナトマトソースのペンネ」を作るということで、さっそく講師の方のお手本が示されました。


野菜などを切る際は、切る野菜などが滑らないよう、転げないようにまな板上に固定する必要があります。まな板には、裏から釘を打って食材を固定する工夫が施されています。



包丁も刃の曲面を利用し、てこの原理で切って行きます。



肉の筋切りはキッチンハサミを使って切り込みを入れてゆきます。



缶詰の蓋は、滑り止めシートを敷いた台の上で、片手で体に沿わせるように開封します。



オリーブオイルを和えた野菜とチキンはグリルで焼きます。ピピッとコンロのグリルは、上下から加熱するのと、タイマーで自動消火するので同時に調理するシーンで便利なのだそうです。



グリルの間にパスタソースとパスタを作ります。フライパンや鍋の取っ手が奥側(体より遠い方)に向いているのは、片手で料理をする際に邪魔にならない(引っ掛けて倒してしまうなどの事故防止も)ためということです。



パスタをソースに絡めたら、溶いた卵を出汁に投入して卵スープを作り、3品が完成しました。このあと実際に各班に別れて片手での料理体験を行いました。



今回筆者は右手でカメラ(ミラーレス)を持ち撮影を行うこととしましたので、実質的にも左手のみでの料理となります。お手本を見ている時には、器具の補助があるので簡単なのではないか?と思っていましたが、実際にやってみると包丁で野菜をカットするだけでも一苦労でした。



一方で、キッチンハサミで肉の筋切りをするのは左手でも容易に行えました。工程が進む(左手だけでの作業が長くなる)につれて、脳が「もしかして、俺、左手しか使えなかったのか?」と騙されていき、ぎこちなかった動きがだんだん手慣れてくる感覚も興味深かったです。



ちなみに卵はボウルに落として割ったあとに殻を取り除くという方法。最初は驚きましたが、思い切って落としたところ、細くて取り除けない殻にはなりませんでした。



そして、随所で便利に活躍するのが、使いやすく設計されたユニバーサルデザインな調理器具の数々です。



こちらのレードル(お玉)は、貝殻のように両側が注ぎ口のになっており、左手でも、右手でも器に注ぎやすぐなっています。



突起があることで、食材をつかむ部分が触れないようになっているトングや



計量しやすく注ぎやすいカップなどもあります。落としても割れにくいものや、片手でも取り扱いしやすいものが多く、ハンディキャップがある人以外でも使いやすいものが多くありました。しかも、一部のものは100均ショップなどでも売っているなど、ユニバーサルデザインだから高価というものではないというのも良い点だと思いました。



盛り付けも、すべて片手で行います。全員が作り終えて席に着いたところで試食です。



もちろん、試食も片手です。もはやこのタイミングでは片手での食事にも慣れ、箸もそれなりに使えるほどになっていました。



両手を使うことが多い料理作業は、片手が使えないなどハンディキャップを負った人は、料理を諦めてしまう人も多いのだそうです。「片手でクッキング」のレシピでは、作りやすく食べやすいメニューを選択することで、食習慣の改善や料理を作ることで自信を取り戻すなどの効果も見込むとしています。



片手でクッキングのレシピは、簡単に見栄えの良いメニューを作ることができるので、ハンディキャップを持った人以外にも役に立つと思いました。一緒に料理体験をした女性は、子育ての際、片手で子供を抱きながら料理をするということもあり、その時に知っていたら助かっていたかもしれないと当時を振り返っていました。独身男性などは、どうしてもチャーハンとかカレーなどメニューが単調になったり色合いも地味になりがちですが、手軽に見栄えのするレシピがあることで彩のある料理にチャレンジするきっかけにもなると思います。実際に、パプリカと鶏のグリルはキャンプで作ってみましたが、簡単な割に見栄えが良くてキャンプ飯が華やかになりました。

進学や新社会人になり、一人暮らしを始めた人は、歓迎会も落ち着いて新生活にも慣れた頃かと思います。毎日コンビニ弁当や外食というのもキツいかと思いますので、片手でクッキングで自炊にチャレンジしてみてはどうでしょうか?

 
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