日本にも参入し先進国市場を攻める姿勢を見せているOPPOが、インドで新ブランドのスマートフォン「Realme」を投入します。

OPPOのスマートフォンはフラッグシップの「R」シリーズ、新興国向けの上位モデル「F」シリーズ、そしてミッドレンジからエントリーまで幅広いラインナップをそろえる「A」シリーズの3つの柱を持っています。Realmeはこれらのどれにも属さない製品で、インドのオンライン市場専用品として、インド・アマゾンのみで販売されます。



インドの2017年のスマートフォン出荷台数はCanalysの調査によると1億2400万台に達しています。同年第3四半期にはアメリカを抜き、中国に次ぐ世界2位のスマートフォン市場となりました。同期の出荷台数を見るとサムスンが940万台、シャオミが920万台で1位と2位を争います。ちなみにアップルは90万台。インドが中低位端末中心の市場なのです。

低価格機「RedMe」で攻勢をかけるシャオミは第4四半期にはサムスンを抜き、2018年に入ってからもシェア1位の座をキープしています。シャオミの成功は低価格モデルをオンラインで販売し、地方都市にも販路を一気に拡大したこと。インドのEコマーストップの「Flipkart」と2014年から提携し、わずか数年で1位にまで上り詰めたのです。



東南アジアを中心に多くの新興国市場でシェア1位、あるいは2位と上位の座についているOPPOも、インドではシャオミの後塵を拝しています。Counterpointの調査を見ると、2018年第1四半期のインドのシェアは1位シャオミが31.1%、2位サムスンが26.2%。シャオミは「RedMi Note 5」などが売れ筋、サムスンは「Galaxy J7」などJシリーズが好調でした。

この2社に次ぐのが3位Vivoの5.8%、4位OPPOの5.6%、そしてファーウェイのHonorの3.4%。上位5社に中国メーカーが4社入っているとはいえ、シャオミの圧倒的強さが目立っています。セルフィー大国インドで人気のOPPOもVivoも、シャオミの低価格&オンライン販売には太刀打ちできていません。

そこでOPPOが投入するモデルがRealmeというわけです。「真の自分」という意味にもとれるモデル名ですが、シャオミのRedMeとどことなく似ている名前ですね。インドではFシリーズとAシリーズを展開しているOPPOですが、価格特化の低価格機をアピールするためにアマゾン専売モデルに別ブランドを展開しようとしているわけです。



RealMe最初のモデル「Realme 1」は背面にダイヤモンドカットデザインを施しています。このデザインの製品はすでに「F7」をインドで販売中。また中国では「A3」が投入されています。Realmeの広告を見ると従来のスマートフォンとはデザインが異なる点も大きく宣伝されており、2018年のOPPOの製品はこのデザインの採用が進むのかもしれません。

スペックはまだ不明ですが、A3相当とも言われています。A3のスペックはCPUがメディアテックHelio P60、RAM4GB、ROM128GB}、6.2インチ2280x1080ピクセルディスプレイ(19:9、ノッチ有り)、リアカメラ1600万画素、フロントカメラ800万画素。中国では2099元(約3万6000円)で販売されていますが、この価格ではシャオミRedMeには対抗できません。ROM容量を下げ、CPUも下位のものを搭載する可能性があります。

とはいえRealmeはOPPOの製品です。価格が低いだけでは他社製品との差別化ができません。Realme 1もしっかりとセルフィーをアピールしており、AI美顔モードを搭載しています。「オンラインですぐに買え、値段が安く、しかもセルフィーがきれい」。セルフィー好きなインドの消費者の心をどこまでつかむことができるのか、5月15日の正式発表が楽しみです。