Android Pベータ版と過ごした3日間は苦痛どころかけっこう快適だった

Android Pベータ版使用レポート

Honyaku KanaiTetsuo
Honyaku KanaiTetsuo
2018年05月14日, 午後 03:30 in Adaptive batterry
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[Engadget US版より(原文へ)]

Android Pの最初のプレビュー版がついに登場しました。あのぎゅうぎゅう詰めの基調演説からもわかるとおり、この新ビルドには新機能がたくさん詰め込まれています。Googleが説明していたように、Android Pは、知性と簡素さと、そして同社が言うところの「デジタルな幸福感」を核として作られているとのこと。全体的に、これらのテーマには、この数年間にAndroidに関して聞いてきた話のなかで、もっとも魅力的な主張が込められています。まだベータ版なので、日常のツールとして使おうという考えでインストールするのはお勧めできません。すべてが想定どおりに機能しているわけではなく、古き良きAndroid Oreoで使おうとするなら、ファクトリーイメージをフラッシングしなければならないからです。とは言え、ひとつ冒険してみようという方には、いいチャンスでしょう。Android Pと暮らした日々が、苦痛どころか、ずっと快適だったことを、喜んでお伝えしたいと思います。

その前に、ひとつだけ言っておこう。Android Pベータ版には、見てすぐにわかる大きな変化がいくつかあるが、I/Oの基調演説でGoogleが発表していた小さな改良点や追加機能は、まだ使えない。私たちの電話機との過ごし方を理解する上で重要になる「デジタルな幸福感」に関連する機能のほとんどがそこに含まれている。そこは残念だが、歴史に学ぶとすれば、Android Pの完全版が登場するのは、ほんの数ヵ月先と考えられる。



すでにお聞き及びかも知れれませんが、Googleは新しいジェスチャーベースのナビゲーション方式をAndroid Pに採用しています。しかし、それを有効にするには設定を切り替える必要があります。切り替えたなら、あとは受け入れるしかありません。画面下から上にスワイプすると、Androidの新しいマルチタスク画面が現れます。実行中のアプリがカードの形で並び、スワイプすることで、すべてを素早く見ることができます。そしてナビゲーションバーを長押しすれば、いちいち親指を上げなくても、アプリカードをスライドさせることができるのです(心地よいクリック感が指に伝わる)。慣れるまでに少し時間がかかりますが、私は数日で、このスワイプ方式が好きになりました。マルチタスクがわずかに速くなる、ちょっとした工夫です。

もう一度下からスワイプすると、お馴染みのアプリランチャーが現れます。しかし、ホーム画面からゆっくりとスワイプすることで、マルチタスク画面を丸ごとバイパスできます。このGoogleのアプローチは、明らかにiPhone Xのジェスチャーコントロールと似ていますが、間違えないでください。これはまったく別の生き物なのです。個人的には、むしろPalmのwebOSを思い出します。私だけかもしれないけど。



目新しさへの驚きが冷めてくると、今度はGoogleのいくつかの決断にイライラするようになりました。新しいナビゲーションバーは、前のものよりも大きくなったので、貴重な画面スペースが数ミリも広がることは期待できません。また、「Recent Apps」(最近使ったアプリ)キーが廃止されたため、前に使ったアプリをすぐに開くことができません。なくなって初めて、この機能の有り難みがわかりました。あれを押す癖を治すのに数日を要しました。Googleは正しい方向に歩んでいるとわかってはいても、長年Androidを使ってきた人は、慣れるのに苦労することになるでしょう。

長い間、単なるアプリのリストに毛が生えたようなものだったアプリランチャーは、やっと考え抜かれたデザインになりました。画面のトップには、Google検索バーと、持ち主が使いたいであろうと電話機が予測したアプリが並びます。Android Pベータ版をしばらく使ってみると、この「お勧め」の裏には何かがあると感じるようになりました。Googleは、アプリに特化したタスクのための制御機能をシェルから分離しようと努力してきました。今のところ、それはApp Actions(アプリ・アクション)と呼ばれる寄せ集め状態になっています。オーディオブックの読んだところから聞きたいときに、ランチャーから直接呼び出せるのは嬉しいですが、OSは、私が自分に電話したがっていると思っているようです。ありがとう、そして余計なお世話だ、Google。こうした新しいショートカットは、ユーザーのデバイスへの関わり方や使用パターンを基準にして現れると同社は言っています。だから、長く使っていれば適切な予測ができるようになると私は期待しています。願望もを込めてね。



しょっちゅう現れる「通知」を選別して対応するのは、なかなか面倒ですが、Android Pでは、そこが進化しています。ひとつのアプリから送られる通知を、いつもクリックしないで消してしまう習慣のある人には、Androidはその通知を表示させなくします。現在、Smart Raply(スマートリプライ)に対応しているアプリもあります。あらゆるGoogleサービスで、相応しいと思われるメッセージがポップアップするやつです。私は、個人的にあまり好んで使いませんが、長い文章を書くことが少ない人にとっては、内容が話の流れに即してるし便利なものです。その一方で、「通知を管理」ボタンが通知シェードの下に現れるようになりました。これを使えば、通知の設定へ一発で飛ぶことができ、通知をいつどのように表示させるかをカスタマイズできます。

Androidの音量調整も改良されました。メディアのボリュームのコントローラーをクリックすると、デフォルトでボリュームキーの脇にスライダーが現れます。サウンド設定へのショートカットもあり、おまけにミュートボタンも加わりました。それらがどれほど便利であるか、それを話し始めたらキリがありません。うんと慎重な人なら、「Do Not Disturb」(邪魔しないで)ボタンとは大の仲良しになれるでしょう。これを有効にすると、通知が現れたときに電話から音が鳴らないようにできるだけでなく、通知を、どこにもまったく出さないようにもできます。新しい「Android Dashboard」(ダッシュボード)のような新機能の不在が目立ちますが、ベータ版のユーザーが、少なくともひとつの「幸福感」に関連する機能が使えることは喜ばしいことです。



しかし毎日使っていると、Android Pの新しい「Adaptive Battery」(適応バッテリー)ほど助かるものはありません。簡単に言えば、Googleは、すぐに使いそうにないアプリを特定して、それを積極的にオフにするという賢いアルゴリズムを研究しています。Googleのエンジニアリング副社長David Burkeは、今週のI/Oの基調演説で、CPUのウェイクアップ頻度を30パーセント減らすことができたと話しています。詳しいテストはできませんでしたが、ベータ版をインストールしてから、私の電話機の電池の持ちは格段によくなりました。去年、Pixel 2をレビューしたとき、1回の充電でなんとか丸1日使うことができた程度でした。今これを書いている時点では、最後に充電してから仕事で2日間使って、まだ10パーセント残っています。

Googleの機械学習のパワーは「Adaptive Brightness」(適用輝度)機能も支えていますが、この効果に気づくまでには、少し時間がかかるでしょう。周囲の明るさに応じて画面の輝度を調整するという、これまでも普通にあった仕掛けに加えて、今度は長期にわたる使用者の明るさの好みも加味されることになりました。たとえば、画面をいつも暗めに設定している人の場合、Androidは明るさの上限を学習して、通常よりも暗めに設定するようになるのです。



いつものように、ここにはAndroidがさらに磨かれ完成に近づくために大いに役立つ小さな花がたくさん詰まっています。私は、互換機を使って、ずっと画面を点けていたのに、Android Pではまだ電池が残っていることに満足しています。スクリーンショットも、もう片手でできるようになりました。電源ボタンを長押しするだけです。私が個人的に大変に気に入っているのは、丸みがついてフレンドリーな感じになったインターフェイス要素です。好みの問題だけど。ホーム画面のGoogle検索バーにあるマイクのボタンをタップすると、Googleアシスタントが出てきます。新機能のリストはさらに続きます。あと数日間、Android Pを使えば、もっといろいろ発見できるに違いありません。同様に、ボンネットの中の仕組みもすべて大きく変わっています。アプリが複数のカメラに同時にアクセスできる機能や、Googleの新しい機械学習キット・フレームワークを使用するアプリへの対応など、これらはとても重要なことですが、今はあまり注目されていません。

今から公式なローンチまでの間に、技術者たちはあといくつかのバージョのを開発することになるでしょう。正直言って、ちょっと妬けます。Androidユーザーにとって、これは数年来の大幅アップデートです。私はできる限り、これと一緒に時を過ごしたいと思っています。たとえ多少のバグがあったとしても......。

Google I/O 2018の最新情報はこちらをどうぞ。

編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文著者:Chris Velazco
 
 

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